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2015年4月 4日 (土)

医師が講演等で製薬会社から多額の謝礼金をもらっていたという

 4月1日の朝日新聞朝刊の1面トップ記事は、「医師、製薬72社から300億円」という大見出しであった。

  国内の製薬会社72社が、2013年度に医師へ支払った講演料や原稿料を公表し、朝日新聞が集計したのだ。

  それによると、のべ約10万人の医師に計35万件の講演などで総額約300億円が支払われていた。1千万円を超えたのは184人で、最高額は河盛隆造順天堂大特任教授の4747万円だった。

  医師が製薬会社の講演会の講師となり、講演料としてもらうのが8割の251億4千万円、次いで新薬開発などのコンサルタント料33億円、他に原稿料15億3千万円だそうだ。

  医師の中には、講演の中で薬の名を繰り返し強調する場合が多いという。以前「精神科医は今日もやりたい放題」という書物を紹介した折、精神病治療薬製薬会社が精神科医と結託して大儲けになっているということを取り上げた。同じ問題はアメリカでも起きており、アメリカの場合は長期にわたってネットの動画サイトで克明に告発されている。

  高血圧の降下剤についても、「高血圧はほうっておくのが一番」という本の中で、降下剤が製薬会社の儲けの対象となっており、医師とたくみに結びついて、不要な降下剤を処方されていると指摘してあった。高血圧の場合、基準が最近まで130mm~80mmで、ある学会(名前を忘れた)から、147mm~95mmでよいと言われて改訂され、現在は140mm~90mmとなっている。つまり先の本の著者が指摘するように、高血圧患者は医師と製薬会社によって作りだされていたのである。

  同じようなことが、糖尿病についても言われている。例えば私が現在紹介している「いつもの『パン』があなたを殺す」の中で、糖尿病治療薬が医師と製薬会社の儲けになっていて患者が犠牲になっていると指摘している。

  興味深いことに、多額の講演料等をもらっている医師は第1位の河盛教授、第2位の小田原直人東京医大教授(3971万円)、第3位の加来浩平川崎医大特任教授(3719万円)、第4位の山岸昌一久留米大教授(3596万円)までが糖尿病を専門とする医者であることだ。

 糖尿病は治療困難な病気とされ、アメリカでは年々激増しているし、日本でも増加の一途である。だから治療薬の開発も盛んなのだろうし、儲けも大きいのであろう。

 河盛教授は「手元に残るのは税金を引いて半分」と言っているが、それでも2400万円ほど残るのだ。何とも羨ましい話である。

 大事なのは、その薬が確実に治療できるのならよいが、作られた病気のためになっているとしたらとんでもない話である。高血圧のように合法的に作られているとしたら・・・・。先の本や日本人が書いた「炭水化物が人類を滅ぼす}でも、糖尿病は炭水化物や糖を控えれば予防できるし、治せると断言している。

 英国製薬大手のグラクソ・スミスクラインは2016年1月から医師への講演料の支払いを中止するという。どの製薬会社も同じ歩調をとってほしい。

 

 

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社会問題」カテゴリの記事

コメント

 製薬会社と癒着して薬漬けにされるのは困ります。薬を飲まなければほとんどの病気は治るという本もありましたね。

投稿: らら | 2015年4月 4日 (土) 17時28分

そうですか、すごい額ですね。小田原雅人氏(もしかして直人は誤記?)や山岸昌一氏などテレビでもよく見かけますから、その出演料も加えたら本業の教授職の2倍3倍の収入になるのではないでしょうか。
その話が我々の役に立っているのでしたらいたしかたありませんが、電力会社から多額の補助金をもらって原発の安全神話をまき散らしていた教授たちと同類だったりする可能性もあるわけですから、こわい話です。
かつてアメリカでは、タバコが健康に有害だという意識が広まりだした時に、タバコ会社から多額の謝礼を渡されてタバコの推奨銘柄を宣伝する役をかってでた医師がいたようですから、医師という肩書もあてになりません。
血糖値が気になる場合は、炭水化物を控えめにするだけで有効だと、私は経験上感じています。しかし「正統な」学会は、糖質制限は有害であると大反対しているようです。
からだに直結する問題であるのに、福島の子ども達の被曝も含めて、医師の見解が分かれていることはずいぶん多いものです。

投稿: たりらりら | 2015年4月 4日 (土) 11時29分

異端?の医師であり医療評論家の近藤誠氏は抗がん剤は固形がんには効かない、どころか有害であるとまで言い切っている。製薬会社にとっては抗がん剤のマーケットは膨大であり、莫大な利益を生んでいる。巨大製薬メーカーによる巧みな宣伝力の前に、一般国民は何が真実かは分からないままである。ただ、最近の群馬大学病院や千葉県がんセンターの手術過誤?事件をみると医療業界はかなりいい加減なことがまかり通っていることが明らかになりつつある。近代医学の発展が人類に大いなる福音をもたらしたことは間違いないが、他方商業主義(金儲け)
がはびこり、患者が食い物にされるようなことは、命にかかわることなので、断じてあってはならないと思う。

投稿: toshi | 2015年4月 4日 (土) 08時21分

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