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2015年4月27日 (月)

薬を飲んでコレステロールを低下の危険という記事

 「いつもの《パン》があなたを殺す」という本の中で、コレステロールは必要だと詳しく書いてあった。4月25日に見つけたyahooニュースの記事に、週刊ポストの記事を取り上げていた。

 それは「薬を飲んでコレステロールを低下させると死亡リスクも高まるという研究結果がある」という記事である。

 

 本誌のコレステロール基準値報道には大反響が起き、前号ではついに日本の厳しい基準値を作成した重鎮医師がその根拠があいまいであることを認めた。今回はさらに、その基準値で“病気”とされた人に処方される薬剤のリスクを追う。

 本誌は3号連続で「コレステロールは悪者」という日本の“常識”を覆す最新研究を紹介した。東海大学名誉教授の大櫛陽一・大櫛医学情報研究所長らによる大規模調査では、男女とも“悪玉”とされてきたLDLコレステロール値が高いほど死亡率が低いという驚くべき結果が出た(2008年発表)。つまり「コレステロール値は高いほうが長生き」ということだ。それは逆にいえば「低いと早死に」を意味する。

 にもかかわらず日本では動脈硬化学会のガイドラインによって、LDLが120mg/dl以上は指導対象、140mg/dl以上は脂質異常症と診断される。

 保健指導や食事療法とともに、医師の判断でコレステロール低下剤が処方され、3800億円の巨大市場を形成している。となると単純に、「コレステロール値は高い方が長生きなのに、薬で下げてしまうとどうなるのか?」という疑問が生まれる。実は薬を飲んでコレステロール値を下げると、やはり死亡リスクは高くなるという研究結果がある。

 コレステロール低下剤を服用中の人だけを対象とした「J-LIT(日本脂質介入試験)」と呼ばれる臨床試験がある。薬を飲んでいる約5万人の男女を6年間(1999年まで)追跡調査し、総コレステロール値と死亡率などの関係を調べたものだ。

 その結果、低下剤によって確かにコレステロール値が下がること、そして「コレステロール値が低いほど総死亡率が高い」ことがわかった。つまり薬で数値を下げると死亡リスクが上がるということだ。

 具体的には、総コレステロール値200~279kg/dlでは死亡率はほとんど変わらず、180 mg/dl未満のグループが最も高かったのである。

 本誌前々号で報じた通り、コレステロールには血管を修復する機能がある。薬でそれを無理に減らせばやはりリスクがあるのだ。「数値を下げれば安心」と考えるのは誤解では済まず、やや大袈裟にいえば自殺行為なのである。

 これまで紹介してきた大規模調査は、母集団に薬を飲んでいる人といない人の両方が含まれるものや既往症のない健康な人だけを対象としたものだったが、薬を飲む人に限った調査でも同じ結果が出ているのである。

 しかも、世の中のどんな薬にも副作用がある。コレステロール低下剤(スタチン系)の添付文書には副作用として「下痢」「胸やけ」「便秘」「頭痛」など、よくある症状の他に、重大な副作用として筋肉が壊れて歩行困難などの症状を引き起こす「横紋筋融解」や「劇症肝炎」、アナフィラキシーといった「過敏症」などが挙げられている。

 多くの薬が存在するのは効能に副作用を上回る価値があると認められたからだ。「コレステロール値を下げる」という効能に疑問が生じているのだから、副作用リスクへの評価はより厳しくあるべきだ。

※週刊ポスト2015年4月3日号

 先の「パンが人を殺す」の中に、」コレステロールを下げる特効薬の「スタチン」が詳しく出ている。そしてこの薬の危険性を指摘している。

 コレステロールは必要で、年を取るほど必要だというのだ。薬で値を下げると死亡する危険が高いというのは注目すべきである。

 

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健康」カテゴリの記事

コメント

 人工甘味料は血糖値は上げないという本もあります。でも、人工である以上ケミカルですからよくないと想像されますね。

甘味はあっても血糖値を上げにくいをうたい文句にした人工甘味料、さらには夢のようなそして手に入りにくいということで希少糖などと命名された甘味料。
ところが、それら新時代の甘味料を使っていると脳梗塞などの脳血管疾患を起こした時の死亡リスクが従来の普通の砂糖を使っている人よりも高いという研究結果が出始めているようです。
まだまだこれから反証研究も出て、結論が出るのはずっと先のことでしょう。
しかし、新しい甘味料を積極的に使うようになった人の中には、こういう話を聞くと、オイオイどころかゾッとしてしまう人もいるかもしれません。
そして「食べたいものを食べたいだけ食べるのが一番だ」と愛知の言葉で言い放つ、金さん銀さんの銀さんの娘さんたちが何ともうらやましくなることでしょう。

 コレステロールは高くてよい、薬で下げる必要はないというのは私は賛成です。

一般庶民にとっては次々と発表される研究結果が卓見なのか俗説なのかよく分からない。研究者の間でも見解が分かれるとなるともう勝手にしてくれとでもいいたくなる。私が通うホームドクターは最近、ネットで調べた生半可な知識を振り回す患者さんが多くなったとこぼしていた。それはともかく糖尿病だけは気をつけたい。それは自分の努力で回避できる可能性が高いからだ。それ以外の疾病は本人の努力とは無関係に罹病することが多い。認知症は脳の糖尿病というのは説得力ある見解に思えるが。

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