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2015年4月14日 (火)

日経平均は15年ぶりに20000円にタッチしたが

 4月10日の東京証券市場は15年ぶりに日経平均が2万円にタッチしたというので大騒ぎである。私は分刻みのグラフを覗いてみたが、瞬間に20001円を付けただけであった。たった2円である。しかも瞬間タッチなのだ。

  今のシステムは、1/1000秒の世界と言われるからそれこそ言葉では表現できない短い時間であったと思われる。それでも2万円ラインにタッチしたのだから、世間は2万円になったと騒いでいるのだ。

  たまたま見た朝のモーニングサテライトのコメンテーターは、2万円を超えて上がるようなことを予想していたが、それは当たらなかった。以後は下がってもたもたと横ばいに動いた。

  朝日新聞によると、2万円にタッチした理由を4つ挙げている。

  ①円安   ②原油安   ③GPIF,日銀などの公的マネー、  ④世界的な金融緩和

  そして大見出しは「公的マネー、株高下支え 年金運用資産が流入」となっている。つまり年金積立管理運用独立法人(GPIF)や日本銀行、ゆうちょ銀行などの金を指すと言っている。

  もともと株高を命とする安倍政権だから、株高を演出するためにはやりたいことをやってきた。異次元の金融緩和がそうであったし、GPIFの資金を株式市場に回すというのも、もしやの危険性を指摘されながら昨年は3兆円も実施された。

  その他に日銀が上場投資信託(ETF)を今年約8300億円購入するということもやっている。

  内需と輸出関連が「両輪」で特に内情銘柄が値上がりしていると朝日の記事は書いている。例として大丸・松坂屋の好調ぶりとあげている。私は松坂屋美術館の優待が欲しくてフロントリテーリングの株を持っていたが、高い時に買ったので塩漬けであった。それが買値にきたので一旦手放したら、何とそれ以後350円以上値上がりし、買い戻しができなくなってしまった。

  原油が安くなりだしたときに、原油安で株が下がる言われて確かに一時下がったこともあったが、不思議でならなかった。以前原油が上がったときに原油高が株価に悪影響と言われたからだ。それが朝日の記事では原油安が追い風だと書いている。素人目にはそちらの方が当たっていると思うのだ。

  世界的な金融緩和で世界各国の株価が上がっているという。「世界同時株高」だそうだ。問題は株価が上がっても、それが株にあまり縁がないか、無縁の庶民の生活には関係がないということだ。

  一部の富裕層や株を手掛けて運用している人とか、株高で時価総額が倍増した企業などはウハウハであろう。

  百貨店などでは高額の品がよく売れるというが我々にはピンとこない。第一私は百貨店には買い物に行ったことはないのだ。安いスーパーで安い食料品や衣料を探すのが関の山である。むしろ円高でデフレの方が有難かったのだ。

  安倍政権はインフレ政策を進めているので、円安、株高は続くのかも知れない。年金生活者にはインフレは金が目減りするので困るのだ。年金が減らされたのにその上に金の値打ちが下がるのは真っ平御免である。

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コメント

 証券会社の扱う金融商品でもパフォーマンスの悪い方が多いようです。証券会社は手数料で合致入り儲けますが。

株高は我が家にとっても大歓迎である。でもそれはリーマンショック以前に購入し、半額以下に下がった投信がようやく、水面に近付いてきたということで、損が取り戻せるかというレベルなのだ。週刊誌にはこのところの株高で何億と儲けた人が多くいるらしいが、縁のない話しである。しかし私が不思議に思うのは投信を買った時の日経平均レベルを既に超えているのに我が投信の回復基調はのろいのである。このブログの読書の中には証券会社関係の人がいればご勘弁いただくとして。証券会社の金融商品はどんな事態でも証券会社は損をしないようにできているなあが実感である。損をさせられるのは、いつも情報の少ない庶民であることを知った上でことにあたるべきである。

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