マッサンで思い出した3級ウイスキー
3月16日のNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」は一気に戦後3年へと飛んだ。放送時間はあと2週間になってしまった。この僅かな時間でウイスキー造りがどのように展開するのか楽しみである。
マッサンのDOUKA WISKYは、戦時中は海軍の軍需工場として命運をつなぎ、戦後は進駐軍への納入でウイスキー造りを継続できた。
そしてアルコール製品の統制解除で、新たな販売を考えるときがきた。マッサンはあくまでも本物のウイスキーに拘るが、株主は3級ウイスキーを造って大衆に広げて利益を上げるように迫る。
株主の持ってきた3級ウイスキーは、トリスウイスキー(ドラマでは鴨居ウイスキー)だと思われる。
3級ウイスキーは原酒が5%以内だから、こんなものはウイスキーではないとマッサンが言っていた。
この場面を見ていて、学生時代にトリスバーが各地にできて大変盛況であったことを思い出した。マッサンが3級ウイスキー製造に乗り出してから6年ぐらいたった頃のことだ。
大学に入るまでは酒に関心がなかったが、大学生になると、そのころ盛んだった屋台とかトリスバーに目が行くようになった。でも、生活でいっぱいであったから、屋台に行ったり、トリスバーに行くことはほとんどなかった。
同じ下宿にいた1年先輩が、「○○のトリスバーに大学の体育の教師が毎晩いるよ」と話していたことを覚えている。大学の教員ならいけるのだろうと思ったものだ。
その頃ニッカバーがあったのかどうか記憶にはない。多分あったのだろうが、トリスバーに圧倒されていたに違いない。
大学3年のある日、友人とトリスバーに入ったら、カウンターの隣の席に紳士が座っていて、私たちに角瓶サントリーウイスキーを奢ってくれた。その旨かったことは今でも忘れられない。角瓶は長い間人気があったブランドである。それも3級ウイスキーなのかどうかは知らないが、トリスとは味が違った。
トリスは携帯に便利なように、瓶に腰にフィットする丸みがあるのが特徴であった。それも人気の秘密だったのかもしれない。ニッカも同じような瓶で売っていたように思う。
その後角瓶を飲めるようになったが、そうなると本場のスコッチが欲しくなり、海外旅行に行くとスコッチやブランデーを買ってくるようになった。トリスもニッカも今でも売っているが目もくれない。
ところで、ニッカに比べてサントリーが売れたのは、何と言っても宣伝が上手だったからだと思う。
最近のニュースによるとマッサンのウイスキー「竹鶴」が世界のコンぺチションでNO.1を獲得したという。マッサンが生きていたらどんなにか喜んだことであろう。
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私は「マッサンとリタ」を読んでないので実話のことは分かりません。ただ、ニッカウイスキとして戦後やっと夢が叶うところをどう描くのか時間不足のように感じます。
原発、歴史認識はおっしゃる通りです。
投稿: らら | 2015年3月18日 (水) 15時03分
お酒とは縁のない私には3級も4級もわかりませんが、ようやくウイスキー造りの本題に入ったと思えば「マッサン」はもう残り2週間。いくらなんでも時間割に工夫が足りなかったのでは。
エマのモデルになっている養女は、実話ではなぜか養父母と縁がきれてしまったようですが、たぶんそんなことには触れないでしょう。
まあ、そんなことはどうでもいいことで。
東洋ゴムの免震ゴムが1級品ではなく不良品だとわかってからも納品していた。
電力各社が一部の原発を廃炉にすると決め、と同時に廃炉で発生する損失を電気料金に上乗せすると発表する。
原発電力は低廉だ、と官房長官が記者会見で言ったばかりだというのに。
「ウソを言ってました」と電力会社の経営者も政府もはっきり謝罪すべきでしょう。値上げはそれからです。
過去の歴史についても、その当時の世界はどうとかと話をそらさないで、謝罪すべき点は謝罪し、逆に日本が謝罪してもらうべき点ははっきり言うべきでしょう。
福島第一原発に構造的な欠陥があることを知っていた、エジソンが創業者らしいGEにも責任を問うのが筋でしょう。
投稿: たりらりら | 2015年3月18日 (水) 13時41分