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2015年3月 1日 (日)

第1回21世紀構想懇談会が開催されたが

 戦後70年になる節目の今年、「安倍談話」を出すために、その前準備として、16人の有識者からなる「21世紀構想懇談会」(有識者懇談会)が25日に開かれた。

  この有識者懇談会なるものは、安倍首相はこれまでにもいくつか作ってきた。首相が参考意見を聴く会であるが、要するに「いろんな有識者の意見をききましたよ。」と自分がやろうとすることへの正当性をアッピールするものでしかない。

  しかし、この有識者(今回は16名であるが)の構成メンバーが問題である。新聞によると安倍首相の考えと同じくする人がほとんどで、申し訳に批判的な立場の人も入れているという。これまでの有識者懇ではもっと露骨にお友達だけで固めたものもあった。

  ところで有識者懇で話されたことが、談話に反映されるかどうかは分からないという。それは談話はあくまでも安倍首相が作ることだからだというのだ。

 「談話」の焦点は「村山談話」が継承されるかどうかである。中国や韓国はその点を注視している。アメリカもそれを望んでいる。

 安倍首相は未来志向でというが、「村山談話」の継承についてはやりたくないというのが本音である。

 村山談話が出された1995年。直前の戦後50年国会決議の文言を巡って、不戦の誓いや謝罪を入れるかどうかで、自民、社会、さきがけ3党の調整が難航し、協議不調のまま採択が強行された。与党から多くの欠席者が出た中に安倍議員も入っていたのだ。

 安倍氏は著書の中で、「謝罪決議という大変みっともない結果になってしまった」と書いた。

 90年代末に小渕首相と江沢民国家主席との間で結ばれた「日中共同宣言」に村山談話の順守が明記された。

 そのため第一次安倍内閣のとき、安倍談話を出すことができず、心ならずも村山談話継承とを表明したのだという。

 第2次安倍政権発足後、13年4月に、「安倍内閣として、村山談話をそのまま継承しているわけではない」と、参議院予算委員会で述べた。

 その後、「全体として」受け継ぐという表現に変わった。しかし、安倍首相の本心は村山談話には反対、つまり、「侵略」を認め、「謝罪」をしたくないということである。

  「未来志向」の談話の中でどのように表現しようというのか見ものである。

 

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コメント

 アメリカは日、中、韓三国が折り合いをつけるように求めました。(3月1日朝日)安倍首相がどう出るかです。玉虫色もありそうですね。

投稿: らら | 2015年3月 1日 (日) 11時28分

有識者の顔ぶれをみると月刊誌「正論」や「諸君 今は休刊」で勇ましい論陣を張ってきた人物が何人かいる。彼らがどんなことを言ってきたかをまとめてみると、安倍総理が本音では何を考えているか、改めてよくわかるのではないか。ただ、今回の総理
談話はある面、世界が注目している。隣国を過度に刺激しないように、でも村山談話は軌道修正したいという総理の胸の内をどう折り合わせるかが思案のしどころであろう。そこは知恵者の側近たちが、一言一句にいたるまで表現に気を配り、結局は玉虫色にまとめあげるであろう。

投稿: toshi | 2015年3月 1日 (日) 08時34分

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