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2015年2月22日 (日)

困窮の末にヤギを盗み食べた記事を読み、ひどい雇用者こそ悪い

 20日の朝日新聞朝刊の社会面に「困窮の末ヤギを盗み食べた」という記事が大きく出ていた。ネットでも同じ記事を読むことができた。

 

 ヤギを盗んで食べたのはベトナム人たちである。ベトナムではヤギの肉を食べるようである。しかし、彼らが食べたのはヤギ肉を食べたかったからではない。その日の食べ物にも困っていたからである。

 

 彼らは外国人技能実習生として日本に来た。150万円の借金をしてまで日本で働き稼ぎたいと思って来たのだ。ベトナムでは月給は1万6000円ほどだったという。日本にくれば20万から30万円稼げると聞いてやってきたのだ。

 

 ところが実際は違っていた。長野県の農業会社でトマトを育てる仕事に就いたが、毎日午前6時から翌日の午前2時まで働かされ、休みもなかったという。午後5時までは時給750円でそれ以後は1袋1円の出来高制でトマトの袋詰めをしたのだという。

 

 住むところは農機具の保管場所で、シャワーがあってもトイレはなかった。電源盤の下の2㎡で寝たのだという。それなのに家賃を月2万円天引きされ、手元には6万円ほどしかのこらなかった。それでも月3万円~4万円の本国送金をした。

 

 外国人技能実習生制度で東南アジアなどから15万人以上来て働いていると言われる。だが実態は、技能の習得ではなくて、単純労働である場合が多いと聞く。

 

 そしてこの例のように、日本人より安い賃金で働かされ、しかも酷使されるのだ。日本の雇う側は安い労働力としか見ていないのだ。ベトナム人たちは7か月頑張ったがどうにも耐えられなくて逃げだしたのであった。

 問題は日本の雇用者の恥ずべき姿勢にある。安く使ってポイ捨てなのだ。まるで江戸時代の百姓と同じである。「菜種の油と百姓は絞れば絞るほど出る」という考えである。

 日本の監督官庁が実態を把握して労働基準法に基づき対処しなかったのも問題である。曾野綾子氏は、「介護の人手が足りないから、東南アジアなどから言葉が話せなくても、技術がなくてもどんどん来させて働かせればよい」と述べた。単純で安い労働力とみなしているのである。そのときにアパルトヘイトの記述をしたので物議をかもした。

 外国人労働者で単純労働であっても、労働権や人権をきちんと守って働いてもらうことが大事である。搾取の考えで働かせる日本人経営者が多いことを残念に思い、恥ずかしくてならない。

 新聞の記事もネットニュースでも、盗みの原因を作り出した日本の雇用者側の責任を一言も追及していないのが残念でならない。

 

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コメント

 外国から来る技術実習生を安価な労働力としか見ない日本の雇用者が多いことを恥ずかしく思います。

ららさんの日記ではじめて知った、新聞を購読する余裕もない下層民の私でさえ心が凍るような話です。
『花子とアン』で、妹の「かよ」が製糸工場から逃亡し、妹の「もも」も嫁いだ北海道から逃げ出してきた背景も同様のものだったのでしょう。
マッサンのウイスキー工場に雇われた美紀がエリーの手紙の場所を特高に教えたわけを聞いていると、その前日にNHKの夕方の情報番組で取材に応じていたヘイトスピーチをする若者の気持ちとそっくりでした。
今日行なわれた東京マラソンでは、心配されていたテロは起きずにすんだようですが、日本の景気は回復しつつあると日本の首脳陣が述べる一方で、ヤギを盗んで食べなければならない人がいる(おそらく長野県以外にも)ようでは、いつどこで恐ろしいことが起きても不思議はありません。

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