面白くない「花燃ゆ」、視聴率悪いのは当然
毎週日曜日に放送されるNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の視聴率がよくないそうである。ネットのニュースによると、主演の”文”を演じる井上真央は「私が悪いのです」と言っているそうだ。
今年の大河ドラマが長州(山口県)を舞台にしたもので、吉田松陰の妹、杉文を通して描くものだと聞いたとき、首をかしげたのであった。
しかも、吉田松陰の妹については詳しい資料は残っていないといわれる。つまり、完全に創作ドラマということになる。吉田松陰や松下村塾で学んだ人たちについてはいろいろと史料があるだろう。それをもとに創作の妹を肉付けし、幕末から明治への激動を描こうということだと思われる。
これまでこのドラマを見てきて感じたことは、何を描こうとしているのかが分からないのだ。ストーリーを追っていっても追いづらいのだ。
例えば、8日は美人の女囚のことが中心になっていたが、どうして文がこの女囚と関わるのか、それがどんな意味をもつのかサッパリわからなかった。もっと大事なことはテレビの音を大きくしてもセリフが聞き取れないのだ。セリフが聞き取れなければストーリーの展開を追うこともできないのは分かり切ったことである。
以前に、評判が悪かった大河ドラマに「平清盛」がある。あのドラマもストーリーを追えなかったし、セリフが聞き取れないところもあった。
登場人物同士の関係とかエピソードが、どのように関係しあって展開していくのかが分からないと、見る気がしなくなってしまう。
ネットでは、このドラマをあえて持ってきたのは、山口出身の安倍首相にへつらってのことだと言われている。そういえばNHKの経営委員は安倍首相のお友達が多いし、籾井NHK会長もお友達であり、ことあるごとに安倍政権の意をおもんばかった発言をしている。私も最初からNHKの意図を感じた。だからネットの論議も納得できるというものである。
だとすれば、このドラマが面白くないのも理解できる。無理に作り上げたドラマだからだ。安倍政権は長州政権である。明治維新も長州によって担われた。この二つを結び付けようという、つまり長州政権は立派であると視聴者に印象づけたいのであろう。
私は出演者の問題ではないと思うのだが、下記のような記事があった。でも、面白くないのは変わらないであろう。
『花燃ゆ』視聴率アップの起死回生の切り札としてリストアップされたと「3人の男」は――。
「ひとりは、浅野忠信さん(41)。彼は特に30~40代の男性視聴者の支持が高いのです。制作陣は、三浦友和さん(63)とも出演交渉を始めています。百恵さんとの夫婦仲がよく“理想の夫婦”常連で40代以上の女性からの指示が高い。さらには、山崎努さん(78)。彼の支持層は50~60代の男性視聴者です。サプライズというには、意外に地味な感じがするかもしれません。しかし実力派の俳優たちにイケメンの若手の脇を固めてもらえれば、視聴者も増えてくると考えているようです」(別のNHK関係者)。
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