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2015年2月20日 (金)

マッサンのウイスキー

 NHKの朝の連続テレビドラマ「マッサン」を毎朝見ている。「花子とアン」に引き続き、実話に基づくドラマで高視聴率を獲得しているようである。

 ニッカウイスキーの創始者の竹鶴正孝氏をモデルにフィクションを交えての物語である。広島の造り酒屋の御曹司に生まれながら、ウイスキーの勉強にスコットランドに行き、ハイランドウイスキーの製造法を学び、そこでスコットランド女性リタと恋に落ちる。

  ドラマは恋人のエリーを日本に連れて帰り、何とかして日本で最初のウイスキーを作ろうと頑張る話である。いろいろと波乱はあるが人との出会いにも恵まれて、ついに北海道の余市にウイスキーの工場を建設する。

  ウイスキー造りを始めたのは日米開戦まじかの年であったから、今から見るとウイスキーが売れるはずがないことが分かるが、当時は戦争が泥沼に向かっているとは思わないからわからなかったのであろう。ウイスキーは売れず、出資者から従業員を減らすように言われる。

  そんな時第2次大戦になり、軍の指定工場としてウイスキーを軍需のために造ることになる。私は、あの戦争の時代をどうやって切り抜けたのだろうかと思っていたが、軍需工場としてであったのを知って驚いた。

  ドラマとしてあの戦争の時代をどう描かれるのかは見る側として非常に興味深い。「マッサン」もエリーが外国人であることからエリーへの迫害を通して描かれるようである。

 ところで「マッサン」は竹鶴さんの国産ウイスキーにかける夢を描くわけであるが、その傍らにいてマッサンを影日向で助けるエリーの存在が大きい。エリーとマッサンは本当に素晴らしい夫婦である。朝の連続ドラマはこれまで女性をヒロインとしてきたが、今回も事実上はエリーという女性がヒロインのドラマと言ってよいだろう。

  エリーを演じるシャーロット・ケイと・フォックスさんは好演である。何といってもアメリカ人と日本人の演技の違いを見るのが面白い。仕草や表情が日本人とは違うのだ。外国の俳優が連続テレビドラマの主役を演じるのは初めてであるが、「マッサン」の成功はその点に負うところが大きいと思う。

 一番得をしたのはシャーロットさんではないだろうか。毎日が新鮮で、しかも大正から昭和への激動の日本の生活をドラマで体験できるのである。週刊誌によると収録が終わって帰りたくないと言ったそうだがその気持ちは理解できる。

  ところで「マッサン」で、ハイランドスコッチウイスキーを目指して苦闘する姿を見て、ニッカウヰスキーを飲みたくなった。それでスーパーに行き「竹鶴ピュアモルト」500ml瓶を1600円で買った来た。ウイスキーを飲むのは15年ぶりぐらいであるが、スモーキーフレーバーがよい。

  ドラマの中で、グラスに注いだウイスキーをあおっていたが、あれは不自然である。あんな飲み方をしたらむせたり喉を焼いたりする。やはり香りを嗅いで少し舌の上にのせて静かに味わうのがよい。

  西部劇でカウボーイなどがバーボンウイスキーを呷るのを見るが、あれは十分に慣れているからできることである。

 スーパーなどでは「竹鶴」ラベルのウイスキーが並んでいるが、ドラマを当て込んでのものであろう。私はニッカウイスキーが好きである。

Fullsizerender

 

 

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コメント

 大正から戦後にかけてをドラマにする場合、戦時中は避けて通れません。マッサンはどのように描くのか注目しています。

投稿: らら | 2015年2月22日 (日) 10時58分

朝ドラは女性がヒロインというイメージが定着しているので、今回もエリーをメインにすえた物語にすればもっと面白いものになったかもしれません。
大河ドラマの『花燃ゆ』も文の実像がほとんどわかっていないのであれば、イケメンをならべて御茶を濁さないで、もっと文目線で時代を創作してほしいもの。
せっかく綾瀬はるかを起用しながら、八重がどこにいるのかわからない場面のほうが多かった『八重の桜』で失敗したばかりなのですから。
それにしても朝ドラは、NHKの番組の中では意外とも言える程しつこく戦争の悲惨さ・おろかさを描き続けています。
もっとも、『花子とアン』の花子は妹と比べると戦争に消極的であったように描かれていましたが、実際のモデルはもっと積極的だったとか。いったん時代のスイッチが入ってしまうとそうならざるを得ないのでしょう。
「これで今日のお話はおしまいです。ごきげんよう。」

投稿: たりらりら | 2015年2月21日 (土) 20時23分

私はテレビの連ドラは殆ど見ないが、めずらしくこの番組だけは最初から見ている。幸いなことにNHKの海外向け番組でも放映していたので、クアラルンプール滞在中にも見ることができた。今は国際結婚は日常茶飯といってもいいくらい珍しいことではなくなったが、当時としては驚天動地のことであったと思われる。政孝の母親が頑としてこの結婚を受け入れず、嫁いびりするのを泉ピン子が好演していた。私はウイスキーがそれ程旨い酒だとは思わないが、政孝があれほど拘ったウイスキーを改めて飲んでみたい気がしてきた。政孝は事実、豪放磊落、大酒豪でウイスキーの瓶を毎日のように空けていたという。またお客に過度に阿ることもなく自分の信念を貫こうとする職人気質をサントリー創業者をモデルとした鴨井の大将と比較させて描いている。宣伝上手のサントリーを彷彿させて実に興味深い。そして何よりもエマ役のフォックスさんは600人の応募の中から選ばれただけあってその演技は素晴らしい。

投稿: toshi | 2015年2月20日 (金) 10時01分

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