エウロ・リリカ Concerto di GALA
知り合いのMさんの紹介で、エウロ・リリカのガラ・コンサートへ出かけた。オペラの歌を歌うというので面白そうだと思った。先日の15日日曜日に、伏見のザ コンサート ホールで開かれた。
エウロ・リリカというのはどういうグループなのかは全く知らなかった。指導者をしている岡本茂明さんがMさんのコーラスの指揮者だという。
ヴァイオリニストで、間奏曲を演奏した富田祥子さんは名古屋芸術大の学生であった。バリトンの森拓斗さんは名古屋音楽大学4年生だ。また、テノールの西影星二さんは名古屋大学医学部の学生だというので驚いた。その他東大大学院修了のバリトンの横山弘泰さんも異色であった。
指導者の岡本茂明さんはバリトンで、さすがにぬきんでていた。とてもいい声の持ち主だ。愛知県立芸術大学出身である。
賛助出演のテノール、加藤利幸さんは風貌が岡本さんに似ていた。仕草がちょっと変わっていて王子と言われているようであった。
ソプラノは3人いて、国立音楽大学出身の杉山和代さんは子育てをしていると言っていたが、まろやかな発声でよかった。長嶋莉陽子さんは名古屋芸術大学出身で声量があった。もう一人は名古屋芸術大学オペラ科首席卒業の池田有希さんであった。
驚いたことに、開演の2時になると、ピアニストの吉井あかねさんの演奏で始まった。吉井さんはイタリアオペラの本質をついて演奏で高く評価されているという。
① しばらくすると客席から男性が立ち上がり歌いながら舞台にあがって行った。意表をついた演出であった。曲は「道化師」プロローグ バリトンの横山さんでトニオ役であった。
②次がエドガール この愛は僕の恥 バリトンの森がフランク役であった。
③3番目は、「ファウスト」 この地を離れる前に バリトンの岡本がヴァランタン役であった。
宝石の歌 ソプラノ長嶋 マルガレーテ役
清らかに輝く天使よ ファウスト荒川、 マルガレーテ長嶋、メフィストフェレ 岡本
歌はみなオペラからなので、仕草や表情を豊かに歌いとてもよかった。
④間奏曲「カヴァッレシーナ・ルスッティカーナ」ヴァイオリン富田 清楚な感じの演奏であった。
⑤「アルルの女」 ありふれた話 フェデリーコ 西影
⑥「マルタ」 夢のごとく ライオネル 賛助出演のテノール加藤利幸
⑦「イル・トロヴァトーレ」 この苦い涙をごらんなさい レオノーラ 杉山、ルーナ伯爵 岡本
10分間の休憩
⑧「セヴィリアの理髪師」 私は町の何でも屋 フィガロ 岡本、横山、森 バリトンのそろい踏みであった。
⑨「カルメン」 花の歌 ホセ 荒川裕介
⑩「ラ・ボエーム」 ミミは重い病に ~あなたの愛の呼ぶ声に ~楽しい朝の目覚めにも
ミミ 池田 ロドルフォ 西影 ムゼッタ 長嶋 マルチェッロ 岡本
⑪「シモン・ボッカネグラ」 孤児として アメーリア 杉山 シモン 森
⑫「マドンナの宝石」 間奏曲 ヴァイオリン 富田
⑬ さあ 窓を開けて ラッファエッロ 岡本、カモリスタたち 荒川、森、西影、松岡、中嶋
⑭「ジョコンダ」 空と海 エンッオ 加藤
⑮「エルナーニ」 目覚めよカスティーリアの獅子よ
荒川、中、西影、岡本、松岡、森、横山
アンコールとしてイタリアオペラの歌があったが題名を忘れた。ソプラノも加わって全員で合唱となったが、その前の男声だけのエルナーニと共に、プロの声楽家の合唱は我々素人の合唱とは違い素晴らしい歌唱と迫力であった。
プログラムの中で、バリトン3名の合唱もあったが、初めて聴いた。とてもよかった。ピアニストは出ずっぱりなので大変だろうと思った。
すべて原語で歌われたが、プログラムには日本語の歌詞が紹介してあった。私は顔も見たいので舞台から4列目の席で聴いたので大変な音量で伝わった。みなさんは6列目より後ろで聴いていた。
オペラの歌曲を表情や演技をつけて歌っていたので大変楽しく聴くことができた。
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