2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 転載「タラの木のふしぎ 末期がんからの生還」(河村光恵著)⑥ | トップページ | 転載「タラの木のふしぎ 末期がんからの生還」(河村光恵著)⑧ »

2015年1月20日 (火)

転載「タラの木のふしぎ 末期がんからの生還」(河村光恵著)⑦

12)  血まるけの直腸 

 夫は、初めて内視鏡で検査をした時、先生に、

「見てご覧?」

と言われ、自分の内蔵を見せて貰ったそうです。腸の中は血まるけで、何度も何度も見えなくなったそうです「ガンだな!」と思った夫は、

 「先生! ガンですね!」

 と言ったそうです。先生は、

 「ガンと決まった訳ではないが、良くないポリープだからどっち道取らないといけない!」

 と言われたと話しました。やはり夫は一抹の望みを持っていたのです。そして夫は、

 「お前を置いて死ねんぞ!お前を大切にして先に送ってから俺は死ぬつもりだったのに・・・」

 と言いました。私は嬉しいような、そうでないような変な気がしました。

  「もっと早く医者に行けば良かった!」

 と夫の顔は後悔と悔しさに落胆が隠せませんでした。

  

13 夫の、言い訳

  そして夫は、

 「実はお前が腸閉塞で入院した時、おれは、御嶽山にお参りに行き願掛けをした。子供にとって、わし(自分)より家内の方が大切です。私の命にかえて、家内を助けて下さい!とお願いした。お前が助かって帰って来たのに、自分を治すのは神様に気が引けて病院には行けなかった」

 と、私に医者に行かなかった言い訳をしました。 

14 男らしい私 女性らしい夫

 私は、料理を作る事、建具を作る事、細かい、手芸をする事など、考えて物を作る事はなんでも好きですが、後片づけけや、掃除洗濯それに自分の身なりをかまう事は全く手がすくみ、苦手なのです。

 夫はとてもきれい好きで、掃除、洗濯はそれは上手です。私は几帳面できれい好きな夫をいつも上手に使っていました。捜し物など面倒な事はいつも夫をおだてて

「お父さんがいないと、夜も日もくれんわ!」

と言って、家の中の事をして貰ったり、面倒な事は夫に任せたりする私に、自分が居てやらねばと思う気持ちも分かるような気もしました。

「お前は、総理大臣の言うような事を言うかと思うと三つ子にも劣る!」

といつも嘆いていました。いつも掃除をする夫は、掃除機が出始めた時、私に、

「掃除機を、買おうか?」

と相談をしました。掃除は私の係でないので、

「掃除機がひとりでに掃除をするわけでなし、掃除機の掃除をするなんて 御免だよ!」

と言う私でした。暫くして夫は新しい掃除機を手に嬉しそうに掃除をしていました。

 

              

« 転載「タラの木のふしぎ 末期がんからの生還」(河村光恵著)⑥ | トップページ | 転載「タラの木のふしぎ 末期がんからの生還」(河村光恵著)⑧ »

健康」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 転載「タラの木のふしぎ 末期がんからの生還」(河村光恵著)⑥ | トップページ | 転載「タラの木のふしぎ 末期がんからの生還」(河村光恵著)⑧ »