愛知県警振り込め詐欺コールセンターから突然の電話
25日の朝、電話のベルが鳴った。市内電話番号からだったので、受話器を取り上げ、ぶっきらぼうに返事をした。電話に出るときは、以前は丁寧に名前を名乗っていたが、5年ほど前からは無言もしくは「ハイ」にしている。それは金融商品を勧めるような詐欺商法の電話が多いからである。
この朝も市内だから受話器を取ったが、市内電話番号からも詐欺商法の会社からの電話が掛かることがあるので油断ならない。
さて、受話器を取り上げると、女性の声で、
「こちら愛知県警振り込め詐欺コールセンターの○○です」
と名乗った。でも、油断はできない。
「この電話番号は△△さんのお宅でしょうか」
と聞いた。
「そうです。△△です」とぶっきらぼうに答えると、私の下の名前を言って確認をしてきた。
話を聞くと、
「最近振り込め詐欺で押収された名簿の中に△△様の名前と住所と電話番号がありましたので、お気を付けいただくように電話しました」
と言った。
そして、電話や住所がどうしてそういうところにあるのかというような説明をした。いろいろな経緯で名簿が流れるということであった。
説明を聞いた時点でもまだ本当に愛知県警からの電話かどうか不安があったので、そのことを尋ねたら、
「パソコンを使ってらっしゃいますか?イオンターネットで『愛知県警』と入れて検索していただくと、愛知県警コールセンターというのが出てきます」
と言った。
最近は相手も大変巧妙になっていて、財務省関係を名乗ったり、公的機関から委託されていると言ったり、紛らわしいい名称を使って電話を掛けてくるのがよくある。「以前に未公開株か何かおやりになったことはありませんか?」「株や商品取引はされていますか?」といった質問をして、こちらがそういうものに興味がある人間かどうか探ろうとする。
こういういかがわしい電話は、5年ほど前から多くなり、消費生活センターにも相談をしたこともある。電話番号を変えるとよいと勧められたが、それは不便なこともあるので変えるのはためらっている。
県警コールセンターの人は、留守番電話の活用を勧めた。この手の犯人は声の録音を嫌うのだそうだ。留守番電話はこれまで使っていなかったがこの機会に考えてみたい。
新聞やテレビでは、振り込め詐欺被害が増える一方で、今年度は過去最高の被害額になったと報じていた。これだけ騒がれていても増えるのは脅威である。詐欺をやる方はどんどん研究を進めて、巧妙さをましているということの現れでもある。
様々な形で事前調査をして、どうしたら相手が引っ掛かるか、どういうやり方をすれば上手く騙せるかノウハウを向上させているのだ。
警察も高齢者を対象に、警告の電話をしているということが新聞に出ていたが、自分のところも対象になったので驚いている。でも、ありがたいことではある。
結局話をしている中で本当に警察関係であることが分かった。あとでネットで調べたら次のURLがあった。かかってきた電話番号も次の052-228-6251と同じであったので安心をした。
http://www.pref.aichi.jp/police/anzen/furikome/call-center.html
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これだけ多方面から振り込め詐欺の被害に遭わないよう注意を喚起しても今年の被害額は過去最高の金額に及ぶという。中には1000万円以上だまし取られる人もいる。被害者の大半はお年寄りの一人暮らしが多いようである。高齢化社会になり1人暮らしのお年寄りがますます増える傾向にあるので、この種の犯罪は手を変え品を変え、なくなることはない。まさに浜の真砂は尽きぬともである。老人の一人暮らし、さらに認知症が加われば、正常な判断を
期待することは難しい。老人の虎の子をかすめ取るとは卑劣きわまりない犯行で、中近東ならば鞭打ちか右手切断程の極刑であるが、日本ではあきれるほど軽い刑であることも犯罪が減らない原因かもしれない?
投稿: toshi | 2014年12月26日 (金) 09時37分