意外な発見―刀根柿を甘くして食べる
秋になりリンゴや梨や柿やミカンなどが出回り、毎日食卓にのせている。次郎柿が出始めたし、富有柿ももうすぐでて来る頃だ。私は柿も大好きで楽しみにしている。
柿で1番早く出るのは刀根柿である。刀根柿は渋柿の渋を焼酎で抜いたものである。渋柿は壺形のものが多いが、刀根柿は見た目は甘柿のようである。
渋抜きをした柿なので甘柿とは違った甘みである。それで私はこれまで刀根柿はあまり食べなかった。ところが今年和歌山産の刀根柿が安いときがあり、思い切って1箱買った。残り少なくなった頃柿は柔らかくなり甘みがぐんと増していた。
それで刀根柿もいけるじゃないかと見直した。先日柔らかくなった奈良県産の刀根柿を安く売っていた。店員が甘いよというので買ってきた。
食べようとしたが、柔らかすぎて皮がむけないので、妻がヘタのところを切り取り、スプーンで食べたらとっても甘かった。食べているうちに皿の上に柿の汁が一杯溜まった。柿のジュースである。飲んだら甘いのは当然だが立派な柿のジュースであった。
妻に「柿のジュースって聞いたことがないね」と言ったら、同感であった。梨のジュースはあるかと尋ねたら売っていると言った。「どうして柿のジュースはないのだろう」と言ったら、妻は「汁があまり取れないからじゃない?」と言った。そう言われれば確かに柿は水分が少ない。十分熟すまで待ってジュースをとるのも大変だろう。
ところで刀根柿のことだが、買って来たらしばらく置いておいて柔らかくなったら食べると甘みが強くなることを知った。刀根柿のシーズンはぼつぼつ終わるが来年からは刀根柿をもっと食べようと思う。
柿は他の果物と違って実が柔らかくなって崩れかけても食べられ、甘みがます。そこが柿のよいところである。ただ、完熟の柿は甘柿より渋柿の方が甘い。私のもう1つの楽しみは、「富士柿」(ところによっては江戸柿)を買って1か月ぐらい放置して柔らかくなったのを食べることだ。先日富士柿を見つけたので買ってきた。
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コメント
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恥ずかしながら刀根柿について全く知らなかったのでネットで検索したら次のように出ていました。
奈良県天理市の刀根淑民氏によって発見された品種で1980年(昭和55年)登録され ました。
(中略)刀根柿は「渋柿の王様」とも言われています。出荷前に、一ヶ月程度脱渋作業を行い、渋抜きされます。全体的に色はうすめで、果皮に緑色が残っている場合があります。 形は偏平で角ばっており種はありません。果肉はしっかりめで甘みが強く、そして水分も豊富にありジューシーです。種もなく食べやすい品種です。とありました。柿といえば富有柿しか眼中にありませんが、他にも美味しい
柿があるようですね。
投稿: toshi | 2014年10月30日 (木) 08時40分