日本語教室で防災訓練授業
私がボランティアで参加している愛知国際プラザの日本語クラスで、2週連続で防災の授業を実施した。
日本は災害の多い国で、地震、暴風、津波、豪雨などいつ災害に見舞われるか分からない。外国から日本に来ている人たちにも、災害への知識を持ってもらおうという趣旨であった。
第1週目は、私たちボランティアが分担をして、大地震をテーマにして講義をした。大地震のビデオを見せたり、地震が起きたときどうするとよいかを教えたり、避難場所の存在を知らせたり、災害伝言板や災害ダイヤルの練習をしたり、緊急時に備えて自分を知らせるフォームの記入の練習をしたりした。
私はIphoneに「災害伝言板」を2つ入れてある。1つはWEB171でもう1つはauのである。その「防災速報」というアプリも入れてある。
難しいと思ったのは、学習者のレベルがまちまちなのを一緒にやったので、初級者にはどこまで理解できたかということだ。 映像は見れば分かるし、実物を用意したり、絵を用意したりし、事前に打ち合わせもしたのだが。
第2週は、日赤から来てもらって、避難所についてをテーマに実習をした。日赤からは「日赤奉仕団」というボランティアが来て実習の手伝いをしてくれた。
避難所になるのは、大抵は学校の体育館だということで、大会議室にゴザが敷かれて、その上で話を聞いたり実習をした。
実習は2つで、最初は風呂敷を使ったバッグの作り方であった。2枚の大きな風呂敷を用意して3人一組で作った。
風呂敷の1枚を使って、まず、対角線の2つの角を中心まで二つに折る。それをまた2つにおる。それをまた2つに折ると幅が細く帯状になる。
次に、もう1枚の風呂敷の対角線の2つの角を1回結び、それを先に作った帯の真ん中にしっかりと結ぶ。残った2つの角は、帯の両端と結んで出来上がりである。
風呂敷は便利なものだが、いつも2枚をどこかに入れておくと、買い物でもバッグ代わりになるからいいと思った。
次の実習は、避難所で支給される毛布を使って、羽織る物を作ることであった。毛布の1/3ぐらいを折り、折り目を上にして羽織る。腰から下を包んで、ロープなどで腰のあたりを結ぶ。
上の方は胸のところで合わせて、洗濯バサミでとめる。両腕の先を洗濯バサミでとめる。それで簡単な和服のようなものが出来上がる。頭が寒いときは肩から引き揚げて頭に被る。
洗濯バサミは大きいもの3個、ロープは腰に2重に巻けるくらいの長さがよいが、ネクタイでもよいし、縄跳びでもよい。
私は子どもの頃、南海大地震の時第一夜は外で避難生活をし、次の夜からは学校の教室に避難したことがある。でも、大人になってからは、避難の経験はない。こういうことを知っておくのも大切だと思った。
後で災害用の乾パンやビスケットの試食をした。
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日本は世界でも冠たる災害大国ですから対策ノウハウも積み立てられていますが、それでも未然に防ぐまでには至っていません。日頃の構えが大事ですね。
投稿: らら | 2014年11月17日 (月) 17時22分
風呂敷2枚でバッグができたり、毛布と洗濯ばさみで
緊急の防寒具ができたり、知っておくととても便利
ですね。でもやはり自分で何度もやって会得しないといざという時にはできないと思います。台風、集中豪雨、地震、火山の噴火と日本は自然災害の多い国だと今年は特に認識させられました。私の毎年出かけるマレーシアは自然災害が殆どない国が売りに
なっています。でも自然災害が多いとそれを克服しようとする人間の英知が生まれたり、また適度の緊張感が社会の発展には必要な気もします。程度問題ですが、、。
投稿: toshi | 2014年11月17日 (月) 08時55分