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2014年11月18日 (火)

沖縄県民の意思が示された

 16日に開票された沖縄県知事選挙は、辺野古移転反対を明確に主張した翁長前那覇市長が、前知事の仲井間氏を大差で破って当選した。

 

 得票率は50%を超えたというから県民の過半数の支持があったということである。茂木自民党選挙対策委員長は、「知事選は基地問題に関する県民投票ではない」と語ったが、それは苦しい言い訳である。

 

知事選挙の最大の争点が「辺野古への基地移転の是非」であったのだ。自民党は昨年12月に3400億円の沖縄振興予算を約束し、仲井間前知事をして「有史以来の予算、いい正月になる」と言わしめ、知事はすぐに埋め立てを承認した。

 

 また、選挙中も菅官房長官は沖縄で地元経済界と会合をした際、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」誘致を政府として支援すると表明した。しかし、翁長氏が当選すれば誘致活動に悪影響が出るとにおわせたという。

 

  自民党は政権を持っているので、アメとムチで沖縄県民の気を惹こうとしたが見事に失敗したといえる。

 

  こうしたいきさつから見ても、辺野古移転問題が選挙の最重要争点であったことは明確で、県民投票と同じようなものであったのだ。それを「県民投票ではない」とうそぶく自民党である。

 

 公明党は与党の一員でありながら、自主投票をして自民党を不利にした。公明党支持者の中にも辺野古基地移転反対が多いことを予想したのであろう。特定秘密保護法案と集団的自衛権行使賛成の党の矛盾を露呈した。

 

 今回の選挙では、自民党の翁長氏を共産党までも含む幅広い政党が支持して戦ったが、そのためにはっきりとした県民の意向が数字に示されてよかった。沖縄県民の思慮ある行動を讃えたい。

 

  衆議院議員選挙では、アベノミクスの失敗と共に集団的自衛権行使や沖縄の基地問題も争点として野党は力を結集して戦ってほしい。

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政治・経済」カテゴリの記事

コメント

 沖縄は基地の中にあるといわれるぐらいですから、米軍基地を減らして欲しいというのは悲願だと思います。県内移転は酷すぎます。

今回の選挙結果で改めて沖縄県民の普天間基地の県内移転(辺野古)への反対感情の根強さを感じました。これは沖縄県民でないと分かり得ない感情だとも思います。かって民主党の鳩山首相が最低でも県外移転と叫んで、後にできもしないことを約束したと顰蹙を買いましたが、今から考えると彼もこの沖縄県民の切実な感情を肌身に感じての止むにやまれぬ発言であったと思えます。もう理屈ではない次元
だとも思えます。

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