驚いた!日本国憲法9条の碑がある外国の市があるとは
外国に、「日本国憲法9条の碑」がある市があることを知って驚いた。碑があるのは、スペインのカナリア諸島のグラン・カナリア島にあるテルデ市である。
カナリア諸島というのは、アフリカのモッロッコの先にある大西洋の島島である。1982年にスペインの自治州となり、7つの島に200万人が住んでいるという。
碑があるのは、「ヒロシマ・ナガサキ広場」である。遠い外国に憲法9条の碑が掲げられたのはなぜか。
1982年にスペインがNATOに加盟したとき、スペイン全土で反対運動が盛り上がった。テルデ市は当時の市長や市議会が反対をして非核都市宣言をしたのだ。
その後市長となったアウレリーノ・フランシスコ・サンチャゴ氏は、日本国憲法9条の「戦争放棄」を知って感動し、1996年に「ナガサキ・ヒロシマ広場」をつくり、スペイン語の「九条の碑」を掲げたのだという。そこには九条の全文が書かれているそうだ。
この街の中学、高校生たちは、ヒロシマ・ナガサキや憲法九条について学び、核や戦争と平和について考えているのだという。
「憲法九条の碑」は日本にもあるのだろうか。ネットで調べたら、沖縄には石垣市、西原町など6か所にあることを知った。
「日本国憲法九条」は世界の誇るべきもので、今年は市民運動でノーベル平和賞候補となり、世界に改めてアッピールできた。
これについては、クリニックで読んだ「週刊新潮」には、「共産党など一部のアカい連中がやっていること」と書いてあった。戦前から使い古されてきた「アカ」攻撃という手段が今も使われているのだ。
戦前は戦争に反対をするものは、「国賊」とか「アカ」呼ばわりをされ、徹底的に弾圧された。そして「アカ」は怖いというイメージを国民に持たせたのであった。日本共産党はその先頭に立っていたのであった。
戦前・戦後を通じて、一貫して戦争反対を貫いている政党は日本共産党だけである。その日本共産党がノーベル平和賞運動を支持したからといってアカ攻撃でおびえさせようというのだ。
特別秘密保護法制定、集団的自衛権行使容認閣議決定で、憲法九条が絵に描いた餅にされようとしている。九条の戦争放棄と平和への強い決意はますます重要となった。九条を守り世界に戦争でない手段で平和を訴えて行くことこそが真の「積極的平和主義」である。
長崎の高校生たちが核兵器をなくす1万名署名運動を10数年前に始めたとき、「ビリョクだけどムリョクじゃない」という合言葉を作ったそうだ。
テルデ市の皆さんの世界の平和への願い、非核宣言に共感して、被爆国の人間として、先の戦争の反省の上に立って、ビリョク(微力)でも平和を訴え続けたい。
参考 テルデ市を訪れた人のHP2つ
http://www.min-iren.gr.jp/syuppan/genki/2011/232/232-01.html
http://www7a.biglobe.ne.jp/~asahiheiwa/news/1409n160/Is%20Canarias.htm
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残念ながら、沖縄県内だけのようです。
投稿: らら | 2014年11月10日 (月) 12時38分
素晴らしいニュースを伝えてくれてありがとう。
憲法9条の碑は日本にも6か所あるのですね。どこにあるのですか。私の町にもできるといいのになと思います。
投稿: Ninja | 2014年11月10日 (月) 12時18分