弱いんぼ・・・・を耳にして
一昨日の朝のことである。いつものように早朝ウオーキングに出かけ、家の近くまで戻って来たら、見かけない女性が小さな愛玩犬を連れて歩いていた。最近は小さい愛玩犬を散歩させている人をよく見かけるようになった。大きい犬を連れている人はほとんど見かけない。
その女性が散歩させている犬がどんな種類なのか、犬のことはあまり知らないので分からなかったが、テリヤに近い感じの小さな犬であった。
我が家の近くに、玄関の登り口の階段に、高さ20cmぐらいの可愛い陶器製の小犬を最近になって置いた家がある。その家の前に来ると、女性はそれを見つけて、連れている小犬に見せるために近づいた。すると子犬は怖がって尻ごみをした。
その時女性は小犬に「よわいんぼさんだね」と言ったのだ。それを耳にして私は「弱いんぼ?」・・・・そんな言葉があったかな?と思った。
すぐに浮かんだのは、最近騒がれた「美味しんぼ」である。「美味しんぼ」は漫画家の造語だと思うから、おそらく「弱いんぼ」もその女性の造語だろうと思った。
他に似たような言葉がないか思いめぐらして出てきたのが、「けちんぼ」、「くいしんぼ」であった。後は思いつかなかった。ネットで調べたらやはりそういうことを気にする人がいるらしく「・・・んぼ」と語尾につく言葉の考察をしているサイトがあった。
どうやら「・・・ぼ」というのは、可愛さを込めて呼んだ「坊」と関係があるらしいと分かった。夕方になって「甘えん坊」「きかん坊」を思い出した。他には「しゃべりんぼ」「おこりんぼ」「笑いんぼ」などがありそうだ。
「・・・・んぼ」とつく言葉は、「さくらんぼ」「あめんぼ」「くろんぼ」などいろいろあり、「赤んぼ」「田んぼ」もその仲間だという。
「舟を編む」を読んだとき、辞書を編纂する人は絶えず人の言葉に耳をそばだてて、新しい言葉を採集していると書いてあった。言葉に気を付けることは大事だし面白いと思う。
※下記のURLを参照
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