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2014年10月23日 (木)

NHK「スぺシャルカラーでよみがえる東京100年」を見て

 20日に放映されたNHKスペシャルの「カラーでよみがえる東京100年」を録画で見た。昔のフィルムをハイヴィジョンにして、それにハイテク技術で色をつけたのだという。フランスとの共同作業で、フィルムの映像にカラーをつける事業が進んでいるのだそうだ。今やデジタルCG技術で何でもできてしまうから素人は凄いと感心するだけだ。

 大正頃の浅草とか銀座とかや昭和の東京の名所のフィルムが残っていて、それに色をつけると白黒よりリアルな映像になる。それを見て昔の浅草や銀座はそういう風だったのかとか、銀座を歩くモダンガールを見て、今でも通じるおしゃれだったんだと思った。

 この番組で強く感じたことは二つある。その1つは、東京が2度の廃墟から立ち直ったことであり、もう1つは、戦争中の学徒出陣などの映像である。

 関東大震災で、東京は建物が倒れるだけでなく、各地で起きた火災によって焼け野原となってしまった。そのとき、広い空き地で野宿生活を余儀なくされた人たちは、配給の食糧や水などを整然と並んで、おとなしく順番を待って受け取っている。その光景を見たフランス大使が感動の言葉を残しているのが字幕で流れた。

 東日本大震災でも、同じような光景が外国人記者によって海外に伝えられて、日本人の態度が称賛された。日本人は、危機的状況下でも、自分さえよければという行動に走らない、よい伝統を持っているのだ。

 関東大震災から7年後には、東京は新しい都市として復興を遂げたと言っていたが、今更ながらに日本人の素晴らしい力に感動した。

 その復興から余り年月が経たないうちに、日本は大陸へ兵を送るまでになったのも驚きである。しかし、その後の日本は戦争を拡大し、アジアの広い地域で人々を戦争の惨禍に巻き込んだ。そして米国との戦争によって東京は再び焼け野原となった。アメリカの無差別爆撃は許せない行為だが、2度目の東京荒廃は自ら招いたことでもあった。

 戦後その焼け野原から東京は再び復興を遂げたのだが、2度の廃墟からの復興に日本人の凄い力を改めて感じた。

 阪神淡路大地震の復興もそうだが、東日本大震災からの復興もきっとなしとげられるであろう。

 もう1つは、学徒出陣の映像である。雨が降る中、神宮球場に集まった人たち。大学生たちは銃を持って泥濘の中を行進していた。顔がアップされた学生は無事に生きて帰れたのだろうか、学生たちのどれだけが生きて帰れただろうかと思った。おそらくはほとんどが戦死したに違いない。

 戦争が激しくなって将来ある学生たちまで戦力として狩り出された太平洋戦争。学生だけでなく日本国民みなが「皇運扶翼」のために戦わさせられたのであった。「皇運扶翼」という言葉を戦後初めて聞いたが、天皇のために戦い戦死した人は英霊として靖国神社に祀られたのだ。そんな勝手のいい話はないと思うのだが、戦時中は少しでも異議を話すと非国民とされたから、心の中ではおかしいと思っていても口に出すときは喜んで戦地に行きますと言ったのだ。

 しかし、あの戦争で多くの貴重な人材を失ったにもかかわらず、復興したのは見事であった。この色をつけた映像を見た日本人の底力を感じた。

 

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コメント

 フィルムで撮った貴重な映像をカラーにしてデジタル資料で残すのは素晴らしいことだと思います。

私もこの番組を見ました。関東大震災が起こった時、かなりの混乱はあったにも関わらず、略奪行為
が起きなかったことにフランス大使が驚きと称賛の言葉を残したこと、特に若い女性が時に見せる謎のスマイル(俗に言うジャパニーズスマイル)は外国人にとって不可解だったことに日本人の国民性は今も昔も変わってないのだと妙に感心しました。
それにしてもカラーになるととてもリアルになることに驚きました。8月にカラーで再現される第一次世界大戦を見ましたが同じく迫力ある映像でした。

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