第13回 人生の達人のための音楽会を聴いて
体育の日の13日に、しらかわホールで14時から「第13回 人生の達人のための音楽会」が開かれた。
この日は、午前10時半ごろに、名古屋市に暴風警報が発令されたとiphoneに知らせが入った。警報が出たらコンサートは中止になるかもしれないと思い、しらかわホールへ電話をしたら、主催者は開催すると言っていると答えた。でも、当事者たちはどんなにかやきもきしているだろうと想像した。
1時過ぎに出かけるとき、雨は降っていなかった。開場前に着くと、たくさんの人が並んでいた。でも、中に入ると希望の席に座ることができた。
最初の曲は、ブラームスの「セレナード第1番ニ短調 作品11」であった。解説によると、25歳の時に発表されたのだという。第一楽章のアレグロ・モルトは何分か知らないが長い演奏であった。全部で6楽章あり、スケルッオ、メヌエットなど変化に富んだ曲で、50分余りの曲を楽しく聴くことができた。特に、フィニッシュは最高の音量を響かせガンガンと終わった。
15分の休憩の後、小曲のボロディンの交響詩「中央アジアの草原にて」が演奏された。ボロディンは科学者で、日曜作曲家だったとは知らなかった。解説にある中央アジアの草原をゆくキャラバンというイメージは湧かなかった。
最後は、カバレフスキーの組曲「道化師」作品26であった。10の短い曲からなり、プロローグ、ギャロップ、行進曲、ワルツ・・・・など変化に富んだ聴きやすい曲で、特に第二番のギャロップはコマーシャルで使われていて誰の耳にもなじみのものである。
アンコールは、ブラームスのこれこそ耳になじんだハンガリア舞曲第5番であった。軽快に歯切れ良い指揮振りでメリハリのある演奏であった。
指揮者は宗川諭理夫さんという人でまだ若い人に見えた。プログラムによるとバイオリニストで、ジャズ、シャンソン、ホップスなどから演歌まで何でもござれだそうだ。作曲・編曲もするのだそうだ。
今回は、ピアノも入れて64名の名がプログラムに載っていた。意外であったのはティンパニー&パーカッションが全員女性であったことだ。
「ドイツからロシアへ~人生の達人たちが音楽の旅をする~」と銘打っての「NPOとうかいマスターズオーケストラ」のコンサートは、よくまとまった素晴らしい演奏で楽しませてもらった。
外へ出たら、まだ雨は降ってなくて団員の皆さんもほっとしただろうと思った。
次回は、2015年4月12日(日)14時~しらかわホール(伏見)で、ベートーベン交響曲第8番などが演奏される。
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踊る阿呆に見る阿呆と阿波踊りの言葉がありますが、楽器を演奏できる人は羨ましいと思いながら楽しませて頂きました。
投稿: らら | 2014年10月16日 (木) 08時59分
悪天候の中、ご来場いただき誠にありがとうございました。ブラームスにセレナードという曲があることを私自身も実は知りませんでした。何でまたこんな曲をと当初は思いましたが、練習を積むに従って曲のよさが分かってきました。しらかわホールの響きのよさにも助けられてお客様に思ったほど退屈せずに?聴いていただけたようでした。またカバレフスキーは現代作曲家ですので道化師は著作権が発生する曲でした。曲名の通り面白い雰囲気がお客様に伝わることが大切です。指揮者のリードと若い女性による鳴り物のおかげで楽しく演奏できました。次回はオールベートーベンだけのプログラムです。
投稿: Toshi | 2014年10月16日 (木) 08時19分