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2014年9月21日 (日)

朝日新聞誤報問題への執拗な攻撃を憂う

 朝日新聞が、従軍慰安婦問題と原発問題での誤報で適切な処理を誤り、すぐに事実を認め謝罪をしなかったので、大衆週刊誌から連続して特集記事にされて.執拗に攻撃されている。

  私は、朝日新聞が非をすぐに認めて謝罪をし改めなかったことについては非常に残念に思っている。歴史ある天下の公器として、またジャーナリズムに範をたるべき新聞として、厳正な報道をできなかったこと、それをすぐに正せなかったことにつてはジャーナリズムとしての姿勢を弾劾されても致し方ないと思う。

  しかし、日本の有名な大衆週刊誌4誌や毎週特集を組み、同じ出版社の月刊誌などもこぞって朝日新聞を悪の権化のように批判し、慰安婦問題では世界に恥をまき散らしたとか原発問題への朝日新聞の考え方までが間違いであると叩いている。

  これら週刊誌は以前から朝日新聞を叩く記事を書いており、まるで天敵のように罵っていた。そこへ今回の問題が持ち上ったのでここぞとばかりに攻撃を仕掛け、朝日新聞を潰してしまおうとしているようだ。

  日本の大手新聞は、読売、産経、日経が憲法改正や集団的自衛権行使や靖国参拝や原発再稼働については政府側であり、朝日、毎日、東京は批判的立場である。

  大衆週刊誌はいずれも読売や産経などをよしとしている。そして目の敵にしているのが朝日新聞である。

  安倍政権になって、世界からも右傾化したと見られ、高石氏や稲田氏のようにネオ・ナチとの関係をドイツから危惧されている人が重用されている。

  今回の週刊誌などの朝日に関する記事の取り上げ方について、田原総一朗氏さへ右傾化の中での出来事として危惧を表している。

  特定秘密保護法制定や集団的自衛権行使閣議決定などの経緯をみても、安倍政権は大急ぎで日本を戦争ができる国にしようとしている。それに批判的な報道をしてきた朝日新聞だからこそ徹底的に叩いてやろうということで躍起となっているのだ。

  私は朝日新聞がここで屈して物を言わなくなり、日本がさらに右傾化することを恐れる。これからもリベラルの立場を堅持して、軍国化阻止、原発問題などで政治を批判する気概を失わないで欲しい。

  週刊誌によると朝日新聞の購読者は今回の問題で大きく減少したというが、ここで攻撃に屈して批判精神をなくせばその時こそ読者は離れるであろう。

 

 

 

 

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コメント

 朝日新聞の誤報とそれに対する対処が誠実でなかったことは批判されて当然であり、信頼失墜は今後の朝日がどのような姿勢をとるかを見るしかないでしょう。憂うのは厳然とした批判精神を失い、時の政府や流れに迎合することの怖さです。執拗なバッシングに耐えて真実を報道する姿勢を取り戻してほしいと思います。

朝日新聞、岩波書店、NHKは日本の権威ある3大メディアとして私の学生時代、マスコミを志す学生にとっては最難関の就職先であった。その岩波書店も今や経営悪化に苦しみ、朝日新聞も今回の不祥事で大きな痛手を被ってしまった。メディアにとってその記事の信頼性が揺らぐということは致命的であり、読者の信頼を回復することは容易ではないと思う。しかしメディアがおしなべて時の政府のプロパガンダに堕しては世も末である。私は最近「そしてメディアは日本を戦争に導いた。」保坂正康、半藤一利著を読んだ。昭和12年以降、軍部に批判的な論陣を張る記事は封殺され、結果的にメディアは国民を煽り戦争へ導いてしまった経緯が書いてあった。今また、メディアが健全な批判精神を失ってしまうことを憂えるのである。

もし朝日新聞社が、このバッシングがいわゆる「右翼勢力」からの攻撃だと被害者意識でいるようなら、朝日新聞の将来は非常に暗いと言わざるをえないでしょう
今回、吉田調書の誤報は、その矛先が政権や権力者・会社の経営陣に向けたものではなく、原発事故を現場で命を賭けて働いていた一般の従業員に向けたいわれのない誤報でした
これにより「一般の日本人労働者は、原発事故のような危機に際した場合は逃げ出す国民」という謝った情報が全世界に流れました
そのことが、右翼勢力は当然として、国民の多くが朝日を批判した原因だと思います

本来、朝日新聞は一般市民側に立った報道をすることがポリシーのはずですが、この記事を書いた記者は「東電憎し」の感情が先走り、「東電さえ批判できれば、従業員さえ利用する」という意識があったとしか思えません
そしてその姿勢は従軍慰安婦でも同様です
「日本軍憎し」の感情が先走り、「日本軍を批判できるものなら、裏が取れない慰安婦情報も利用する」という姿勢となって現れたのでしょう

日本軍・政府による慰安婦の狭義の強制を示す証拠が無いのに、「無かったという証明がないから、あったハズ」という姿勢は、それこそ左翼やリベラルが最も嫌う「冤罪」を作り上げることになります
私は国家による冤罪も、マスコミによる冤罪も、同様に憎みます

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