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2014年9月25日 (木)

政府の完全な言論統制下のロシアに驚く

 朝日新聞9月23日の文化欄に掲載された「ロシア文化人 勇気の反論」という記事を読んで非常に驚いた。ロシア国内では、マスコミが政府の完全な統制下に置かれているということである。

 マスコミは強力な反ウクライナ宣伝をし、民衆の間には好戦的な気分とウクライナへの憎悪が広がっているという。宣伝のためにウクライナでの虐殺映像と偽ってチェチェンやシリアの写真が使われるなど、虚偽や歪曲の例は数えきれない。人心はそのようにして操作されているのだ。

 

  まるで戦前の大政翼賛下の日本みたいである。国民を煽り立てウクライナへの侵攻を正当化し、クリミヤ半島の併合を成し遂げたのだ。そしてなおウクライナ東部の併合を目論でいる。

 

  こうした状況下でも心ある少数派がウクライナへのロシアの強行政策に反対の声を上げているが、そういう人たちは「非国民」と呼ばれ攻撃されているというのだ。

 「非国民」・・・かつての日本がそうであった。「花子とアン」の蓮子の夫のように戦争に反対したものを「非国民」と呼び、大陸への侵略を東南アジアに戦争を広げて行ったのであった。ロシアは今そのような状況にあるようだ。

 

  ロシアで最も人気がある推理作家ボリス・アクーニンやロシアを代表する女性作家リュミドラ・ウリツカヤや国民的スターの歌手アンドレイ・マカレヴィッチなどが勇気を奮って社会の良心を代表し闘っているという。

 彼らに対して、ネットでは「国民の敵」とか「敵のスパイ」などといった罵倒が溢れていて、街角にも悪意ある戯画が大々的に掲げられているそうだ。

 

  言論や情報が完全に政府の統制下に置かれるとおそろしいことになることはロシアの例に見るまでもなく、戦前に日本人が経験したことである。

  戦前のような完全な言論統制になるとは考えにくいが、政府は読売、産経、NHKなどを通して世論の操作をするという指摘もある。情報に関心を持ち、理解する力をつけなければならない。

 

 

 

 

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コメント

 ロシアで反戦デモがあったのは知りませんでした。新聞は伝えなかったのでしょうか。
 北方領土は返還されないだろうと思っています。取り得ですね。

昨日、ネットで「ロシア首都で大規模な反戦デモ、政府のウクライナ介入に抗議」というニュースが掲載された。私はこんなデモがすることが今のロシアで可能なのかと目を疑ったが、間違いなく実施されたようである。旧ソビエットならば首謀者は即逮捕され強制収容所送りになった。今でも反政府的な言論人が何者かに暗殺される例が絶えないとのこと。まさに政府に批判的な論陣を張るのは今でも命がけなのだ。こんな国はとてもまともな国とは思えない。日本は相手国の内政にはとやかく言わないとのことでロシアとの経済的関係を強化していく方針である。しかしながら欧米諸国のロシアへの制裁に
歩調を合わせざるを得ないのでプーチンの来日は
先送りになりそうである。

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