腸内細菌が大事
藤田紘一郎著の「腸をダメにする習慣、鍛える習慣」の前書きには、研究テーマの一つが「病気を避け、元気に長生きする方法」だと書いている。しかも、金がかからない方法を紹介すると言っている。毎日の生活の中で、どのような選択をするのか、どのような行動をするのか、その積み重ねだという。
まず、「健康のために、私たちが最も気を使うべき相手は、『腸内細菌』であることが、近年の研究によって明らかになってきています。腸を鍛え、そこに棲む細菌たちを元気にしてあげれば、宿主である人間も元気になれるのです」と言っている。(P.4)
その理由は、 腸内細菌は、
①病原菌を排除する
②食物を消化する
③ビタミンを合成する
④ドーパミンやセロトニンといった「幸せ物資」の前駆物質を合成して脳に送る
⑤免疫の働きのおよそ70%を腸内細菌が築いている
大事なことは、腸内細菌のバランスがくずれて、腸が不調になれば、免疫がうまく働かず万病が引き寄せられるという。腸が原因と考えられる病気は、脳から心臓、関節、心まで、アあらゆる部位に及ぶという。
ところで腸内細菌だが、同じ藤田紘一郎先生の「脳はバカ、腸はかしこい」によると、人間の腸には、500種類以上、数にして100兆個以上、大腸内に棲む細菌の重さだけで2kgもあるのだそうだ。大便1g中に1兆個もの細菌がいると考えられているという。
日本人の腸管は、広げればテニスコート1面分の面積になるという。多種多様な腸内細菌が棲んでいる眺めが、花畑のように美しいので「腸内フローラ」というのだそうだ。
腸内細菌は、働き方から「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」と区別しているそうである。腸内フローラがしっかり働いていれば、人は病気にならずにすむのだという。そのために重要なのが「善玉菌いっぱい、日和見菌はほどほど、悪玉菌少々」というバランスが大切だというのだ。(P.37)
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私は本を読んでもすぐ忘れ、blogに書いたこともすぐ忘れてしまいます。歳ですね。
投稿: らら | 2014年9月 2日 (火) 08時46分
確か以前にもこのブログで藤田紘一郎氏の話しは取り上げていただいたと思います。お腹に回虫などの寄生虫を飼っているとアトピーや花粉症にならないという奇想天外?な話しでしたがきちんとした論拠があることに目から鱗でした。図書館に行くと先生の著書が沢山あります。私の場合どんないい話しも遠ざかっているとすぐ忘れてしまいますのでまた読み直してみたいと思います。
投稿: Toshi | 2014年9月 2日 (火) 08時28分