初めての「青春18切符」旅行で野沢温泉へ―⑦―
秋葉神社を見た後、湯沢神社まで行くことにした。湯沢神社は絵地図で見ると北東の端にある。遠そうに見えるが歩いてみるとそうでもなかった。
途中、松葉の湯を覗いて、坂を下って行ったら繁華街みたいなところに出た。両側に店が並んでいた。地図には銀座みたいなところだと書いてある。その終点近くに「大湯」があった。野沢の外湯のシンボル的な存在だという。
「大湯」は後で見ることにして、急な坂を登って湯沢神社に行った。急な石段を登った。Kさんは登るのは嫌だから下で待っていると言った。湯沢神社は「郷社」としてあったが、なかなか風情がある神社だ。ここで9日に祭りが行われるのだ。
その隣に大きな建物があったのでお寺だと思った。神社の人に聞いたらやはりお寺であった。Dさんはしきりに写真を撮っていた。お寺の門から下におりた。下に「野沢菜発祥の地」という石碑が立っていた。そこで待っていたKさんとおちあい急な坂を下って「大湯」のところに戻った。
「大湯」は名前の通り大きいが、造りは他の外湯とよく似ていて、衣服棚、靴棚が湯槽の傍にあった。湯船は特別熱い湯と熱い湯であった。洗い場は狭く、驚いたことに足を載せると熱くて我慢が出来なかった。特別熱い方から溢れた湯はとんでもない熱さなのだ。後でホテルの人に聞いたら52度ぐらいあると言っていた。
熱くないという方でも47度ぐらいあるそうで、ちょっと足を入れたがとても入れるものではなかった。地元の高齢者が1人入っていた。その人が蛇口から水を出して、そこへ入るように言ったので入ったが、それでも熱くて10秒ぐらいで出てしまった。
地元ではない若い人たちが5人入ってきたが、一人は熱いと言って湯には入らなかった。他の連中もすぐに飛び出していた。
隣の女性風呂からはDさんやKさんと地元の女性らしい人との話し声が聞こえていた。賑やかに交流をしているらしかった。早々に風呂を出て、入口の箱に志を入れた。
向かいに土産物屋があって、温泉饅頭をふかしていた。Kさんが温泉饅頭は甘くないからいやだと話していてのを思い出し、温泉饅頭を買うことにした。そして「大湯」の入口の脇の石に腰を掛けて待つことにした。しばらくしたら風呂にいた高齢の人が出てきて隣に腰かけた。その人と言葉を交わした。
DさんとKさんは20分以上待っても出てこなかった。出てきた人に尋ねたら中で盛んに話をしていると言った。35分ぐらい経って一人の女性が出てきた。手に名刺を持って隣に腰かけていた男性に説明していた。男性は夫だと分かった。
KさんとDさんは、その女性と話をしていたのだ。女性は乳がんの切除をしたということで、ガンの話で盛り上がったようだ。Kさんはタラの木のことを話し、その女性は試してみると言ったという。
そこで温泉饅頭を食べたが、Kさんはおいしいと言った。二人を向かいの店へ連れて行った。それはその店で、Dさんが松本城で650円で買ったワサビの振り掛けを540円で売っていたからだ。二人は驚いていたが、そこでまた振り掛けを買っていた。
その他にも土産物を買っていた。私は店の若い2人の女性店員に手品をいくつか見せたら目を丸くして不思議がっていた。手品を1つあげた。
私が「大湯」で待っている間に客は1人しか店に来なかった。DさんとKさんを連れて行ったので多少は商売になっただろう。
「大湯」の女性風呂は、埋める水をホースで出すようになっていたが、地元の入浴客がそれを使わせないようにしていたそうだ。そのため熱くて大変だったと話していた。二人は「特別熱い湯船はなくして、入りやすい温度のものに変えるべきだと言っていたが、私もそう思った。どこの外湯を覗いても、特別熱い方の湯船につかっている人は見なかった。観光客のために入りやすいものに改めるべきだ。
湯沢神社上り口
湯沢神社境内
野沢菜の碑
大 湯
土産物屋の店員と
« 初めての「青春18切符」旅行で野沢温泉へ―⑥― | トップページ | 初めての「青春18切符」旅行で野沢温泉へ―⑧― »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 松山にもコメダが(2023.12.24)
- 魚の新鮮な居魚屋網元(2023.12.23)
- 久しぶりに飛行機に乗ったが(2023.12.22)
- ベトナムの中秋節(2023.10.02)
- 山崎川沿いで見つけた花(2022.05.20)
« 初めての「青春18切符」旅行で野沢温泉へ―⑥― | トップページ | 初めての「青春18切符」旅行で野沢温泉へ―⑧― »
コメント