初めての「青春18切符」で野沢温泉へ―③―
松本から長野までは篠の井線で行った。16時34分に出発して17時50分に長野駅に着いた。そこで18時00分の飯山線の各駅停車に乗り換えた。乗り換え時間がたった10分しかなく、しかも松本出発が5分ほど遅れたので心配していた。
篠ノ井線の普通列車はワンマンカーであったが、座席は4人掛シートであった。それで私たちは話ができる位置に席を取ることができた。私とKさん、通路を挟んでDさんが座った。
Dさんの前に座っていた女性がDさんに英語で話しかけた。後で分かったことだが、その女性は以前に英語会話を習ったことがあり、翻訳もしたことがあるということであった。しばらく話した後その女性は私たちにも話しかけて来た。
私はKさんが凄い人ですよと紹介した。Kさんは名刺を渡したらそこに書いてある発明や新案特許の数々、そして「末期ガンからの生還」などの本に関心をもったようであった。
私はインターネットのサイトでその本を読めるようにしたことを話した。アメーバ―ブログの「タラの木おばさんのブログ」を検索すれば読めると話したら。彼女は是非読んでみたいと言った。
私も名刺を渡しblogをやっていることを話した。3人でその女性と話がはずんだ。よく笑う女性で楽しく話せた。聖高原で下りて行った。各駅停車の旅の楽しみの一つはこうした土地の人たちとの出会いにある。昔はそれが普通のことであったのだが今は特急で移動するのであまりそういう機会はない。
篠ノ井線には「姥捨」という変わった名前の駅がある。そこに着いたときしばらく止まっていたがとてもよい眺めであった。善光寺平が一望であった。Kさんに「ここで下りてもらって置いて行こうか」と冗談を言った。KさんはDさんに新藤兼人監督のの姥捨て山という映画のことを話した。
姥捨の駅を出発するとき、列車が来た方向に走り出したのでびっくりしたが、誰かがすぐ戻りますと教えてくれた。スイッチバックだったのだ。助走で勢いをつけて一気に登って行くのだ。
篠ノ井線には他にも変わった名前の駅がいくつかあった。長野駅の3つぐらい手前で乗り換えのことが心配になった。それで車掌に聞こうと思ったのだがワンマン列車なので車掌が乗っていないと思っていた。
停車したときに運転手に聞こうと思って前の車両に行ったら車掌が乗っていた。乗り換えは大丈夫かと尋ねたら、「この列車が着くまで待っているし、階段を上がって降りるだけだから大丈夫」と答えた。
長野駅について乗り換えをするとき、近くにトイレがあって嬉しかった。普通列車にはトイレはついていないのだ。ところが篠ノ井線にはついていることが分かったのだがそれは長野に着く手前であったのだ。
長野駅には定刻に着いた。5分ほどの遅れを取り戻したのだ。18時に飯山線に乗ると夕方のラッシュアワーだったとみえて学生などで大変な混雑で、やっとのことで連結部の運転席の横の壁に背をもたれて立った。
しばらく走っていたら、Kさんが中に入った方が席が取れやすいと言って中の方に移動した。まもなく駅で何人か降りて運よく席が取れた。学生たちは高齢者がいるので席を立ったままであったのだ。
外は暗くなっていた。長野から58分かけて戸狩野沢温泉駅に到着したのは18時58分であった。その列車の終点であった。外に出ると野沢温泉行きのバスガ待っていた。野沢温泉まで300円だと言った。思わず「高いね」と言ってしまった。
15分ほど走ってバス停に着くとその夜の宿泊のホテル清水が見えていた。
姥捨駅
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