初めての「青春18切符」旅行で野沢温泉へ―⑤―
DさんとKさんは持ってきた浴衣を着て行くと言った。私にも浴衣を勧めたが財布など持ち物があるのでシャツにした。途中で「外湯」に入るためにタオルは用意した。
9時半ごろにホテルを出て、まずホテルのすぐ近くにある「中尾の湯」を覗きに行った。浴槽は一番大きいという。初めてみる外湯であった。戸を開けるとすぐに着物を入れる棚があり、靴や下駄はその下に置くところがあった。
浴槽からよく見えるので一応盗難の監視はできるようになっていたが、貴重品を入れる箱もあった。100円を入れるのだが後で戻ってくる仕組みである。
そこは見るだけにして、ホテルでもらった地図を頼りに歩いて行った。割合近くの山手に八幡社があった。赤い鳥居の小さな神社だが周りに木が繁っていて氣が感じられるたたずまいであった。手や口をゆすぐ水が出ているところで飲んだら冷たくておいしい水であった。
そこから坂道を登って行った。Dさんは花が好きなので可愛い野の花を見つけるとカメラに収めていた。坂の上の方に新しいスパリーナという建物があった。温泉とジムが一緒になったもののようであった。近くにスキージャンプ場があったが人は誰もいなかった。
スパリーナから少し下って行くとミニトマトが一杯なって実が下に落ちている畑があった。そこで二人はトマトを食べておいしいと言っていた。
「新田の湯」を覗いて出たら、隣の洗い場で地元の人たちが何かを洗っていた。Kさんが覗いて、洗っているのがミョウガだと分かった。Kさんはミョウガが大好きだからと言って200円分分けて下さいと言ったら、その女性はポリ袋一杯入れて「あげます」と言った。Kさんはそれはいけないと言って100円だけ取ってもらった。
私も妻がミョウガを好きなので分けてもらうことにした。やはり「ただで上げる」と言ったが悪いので無理に200円を取ってもらった。
野沢の街は絵地図を片手にしても大変わかり難かった。何度も通る人などに道を聞いて歩いて行った。道の脇には側溝があって急な流れの水が音を立てて流れていた。野沢は水の豊かなところだ。そして温泉も豊かである。
郵便局の前を通り、「十王の湯」を覗いた。入口にはどの「外湯」にも賽銭箱が掛けてあった。志を入れてという意味だ。
「十王の湯から上がって行くと、とてもきれいな刈込の庭があるところがあった。Dさんはそこで写真を撮ると言って撮った。見事な刈込であった。その近くの建物に菅笠をたくさん運びこんでいた。Dさんはそれを被りたいと言った。頼んでみると快くOKをしてくれた。
DさんとKさんは喜んで刈込の前で写真を撮った。その菅笠は8日からの湯沢神社のお祭りで被るのだと言っていた。お礼を言って少し上ると小さな道祖神神社があった。野沢にはあちらこちらに大きなこけしのような道祖神を置いてあるところがあった。
八幡社の水を飲む
ミョウガを抱えて
新田の湯
菅笠をかぶって喜ぶ
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