初めての「青春18切符」旅行で野沢温泉へ―⑧―
次は麻釜(おがま)を見に行こうと坂を下って行った。街の人にどこにあるか尋ねたらすぐそこだと指さした。行ってみると「麻釜の湯」としてあった。「麻釜」は併設されていると思って探したが見当たらなかった。通りかかった人に尋ねたら、坂を上がったところにあると言った。
Kさんは、ここでも待っていると言ったので、Dさんと二人で見に行った。坂を登って行くと、途中に「ふるさとの湯」というのがあったが、そこは個人経営らしく、有料であった。
坂を登り切ったところに「麻釜」があった。「麻釜」というのは源泉で、温度が違う湯(釜)が幾つか作ってあって、そこで村の人たちが茹でることができるのだ。村人以外は入ることができないと書いてあった。人は誰もいなかった。
最高温度の釜は100度近く、90度とか80度とか低いところでも57度もあると説明がしてあった。上の方に温度が高いところがあり、湯気がもうもうと出ていた。近くの店の人が、ここで茹でるとおいしいと言っていた。
近くの商店を覗いたら、あのワサビふりかけを何と220円で売っていた。「松本城では650円で売っていた」と話したら、「ものすごく儲けるね。500円でいいよ」と言ったが、すでに買ってあったので買わなかった。
分かったことだが、「大湯」から坂を下らずに横道に入ればよかったのだ。「麻釜」の後、別の道を取って歩いたら見晴らしのよいところに出た。どうやら野沢で一番眺望のよいところのようであった。足湯につかりながら景色を眺めるようになっていたので、Dさんは足湯につかった。それから行きとは違う坂を下ってKさんが待っている「麻釜の湯」まで戻った。
まだ見ていない外湯があったが、6時から食事をして、7時からの湯沢祭りのリハーサルを見に行くのでホテルに戻ることにした。ホテルまでは地図で見ると真っ直ぐであった。野沢で一番広い道路でバスの路線になっていた。
ホテルに着くと1時間ほど休憩をしてDさんとKさんは、宅急便で送るものをパッキングした。着払いでホテルで受け付けてくれるのだ。この宅急便は次の朝出してその次の午前中に届いたのでびっくりしていた。
6時からの夕食のとき、Kさんはミョウガをいっぱい持って、来て食べたいから細かくしてほしいと頼んだ。それを鍋やみそ汁などに入れてたっぷり食べた。ホテルの人にミョウガを手に入れた話をしたら、「野沢ではミョウガが山ほど獲れるので土地の人たちは大きな瓶に入れて、醤油を入れ青唐辛子を1/3ぐらい加えてしばらく置き食べる」と言った。とてもおいしく食べられるそうだ。
食事が済むとすぐにリハーサルを見に出かけた。バス通りを歩いて行くと太鼓と笛の音が聞こえてきた。丁度広場に行列がついたところであった。リハーサルは子どもたちの踊りだけであった。ビデオで見た笠をかぶった大人の踊りは見られなかったので残念であった。
ホテルに戻ると、「中尾の湯」へ入りに行った。この外湯は2番目に大きく、しかも志の必要がない無料であった。
私は野沢は初めてであったが、1日ゆっくりと歩いて周りのんびりと楽しむことができた。熱い外湯ときれいでおいしい豊富な水、そして込み入った狭い道と宿とホスピタリティの街であった。
麻釜入口
麻 釜
子どもの踊り
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