初めての「青春18切符」旅行で野沢温泉へ―⑥―
道祖神神社の小さな祠の向こう、坂を登り切ったところに大きな教会のような建物lが立っていた。おそらく野沢で一番よいロケーションであろうと思った。その建物が「おぼろ月夜の館」と言って、野沢で晩年を過ごした高野辰之氏の記念館であった。
高野氏は、小学校唱歌としてみんなに親しまれている、「故郷」「おぼろ月夜」「春の小川」「春が来た」の作詞をした人である。私は、「おぼろ月夜の館」に来るまでそのことを知らなかった。
「故郷」は国民的歌謡として、NHKの日本人が好きな歌の第一位に選ばれているほどであり、私もコーラスで歌ったことがある。
歌詞は日本のどこにでも当てはまるもので、この歳になるまでどこの故郷を歌ったものだろうかといつも考えていた。「おぼろ月夜の館」へ来て初めて謎が解けた。
私はてっきり野沢温泉辺りの風景だと思っていたが、先ほどblogを書くにあたってネットで調べてみたら、野沢ではなく、高野氏の出生の地で子ども時代を過ごした、現在の長野県中野市永江の辺りのことだと知った。
「おぼろ月夜」については、高野氏が小学校訓導をしていた頃住んだ野沢の近くの飯山市の風景だといわれているが、東京に移って住んだ渋谷区代々木辺りの菜の花畑だという説もあるようだ。
「故郷」も「おぼろ月夜」もいずれも日本人には懐かしい、どこでも当てはまりそうな歌詞なので、曲のよさと相まっていまでも愛唱されているのだと思う。
なお、「春の小川」「春が来た」も高野氏の作詞とは知らなかったが、なぜか「おぼろ月夜の館」には、「故郷」と「おぼろ月夜」だけがクロスアップしてあった。
※下記のURLのサイトに詳しい。http://www.ne.jp/asahi/sayuri/home/doyobook/doyo00okano.htm
「おぼろ月夜の館」では展示は見なかったが、1階にある喫茶室で休憩をした。壁には「故郷」や「おぼろ月夜」関係の展示があり、落ち着いた雰囲気のサロンで大きなガラス越しに見える西洋風の庭も素敵であった。客は私たちだけであった。
ここでクリームソーダを飲んだが、雰囲気のせいか歩いてきたせいか、とてもおいしく感じられた。テレビモニターでは9日からの「湯沢神社祭り」のビデオを流していたので、それを見ながらくつろいだ。
ウエイターがもう1日遅く来るとよかったのにと言った。本当にそうであった。でも、その夜リハーサルが見られると教えてくれた。 クリームソーダについていたストローでマジックをやって見せたらみんなが驚いていた。
その後少し上って秋葉神社を見に行ったが小さな神社であった。後ろの方にスキージャンプ場が見えた。
おぼろ月夜の館喫茶室
きれいな庭
スキージャンプ場
秋葉神社
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