2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 上海旅行記―⑮―即席マジックショー | トップページ | さすが同志社大学グリークラブOB »

2014年8月11日 (月)

感動した長崎被爆者代表の「平和への誓い」

  8月9日は長崎に原爆が落とされてから69周年の日であった。この日インターネットラジオでは長崎の平和祈念式典の様子をライブで放送していた。

 田上長崎市長の平和宣言、被爆者代表の城臺美彌子さんが「平和への誓い」を安倍首相が「あいさつ」を読んだのを聞いた。

 その中で城臺美彌子さんの「平和への誓い」が一番つよく心を打った。城臺さんは力強い口調で読み訴える迫力があった。長崎市長はただ淡々と読んだというだけで心に響かなかった。

 安倍首相に到っては抽象的に述べただけでそっけないものであった、翌日の新聞によると、昨年のあいさつのコピペであったというのだ。しかも、広島の式典でもコピペであったというから通り一遍の単なる儀礼であったということだ。

 被爆国日本の首相の挨拶がこんな軽いなものでは世界に核廃絶を訴えることはできないのは当然である。

 田上長崎市長の「平和宣言」に集団的自衛権に触れた部分があったが、如何にも遠慮がちという印象であった。新聞によると、宣言案には集団的自衛権は入れられていなかったのを、14人の委員たちが異議を唱えて入れることにしたのだという。そんなことだから人の心を打つものにならないのはいうまでもない。ただ、広島と違って集団的自衛権について触れたのはまだましではあった。

 そこへ行くと城臺美禰子さんの「平和への誓い」は心から迸るもので立派であった。「今、進められている集団的自衛権の行使容認は、日本国憲法を踏みにじった暴挙です」ときっぱりと指弾した。彼女は「今年の『誓い』は特別なものにしなければ」という決意で臨んだのだという。

 集団的自衛権行使容認や昨年末の特別秘密保護法など、他国を助ける戦争ができるように道ならしをした中で非常に時宜を得たものであった。

 原爆の非人道性についても、「たった1発の爆弾で人間が亡くなり、たとえその時を生き延びたとしても、突然に現れる原爆症で多くの被爆者が命を落として行きました」と述べた。城臺さんのお孫さんが亡くなったのも原爆の影響だと述べておられた。

 また、戦争については「戦争は戦争を呼びます。歴史が証明しているではありませんか。日本の未来を担う若者や子どもたちを脅かさないで下さい。平和の保証をして下さい」と訴えた。

 被爆者も戦争の悲惨さを知る世代も年々減少して行く。来年は70周年である。集団的自衛権行使のための法整備が終わっているであろう。70周年が戦争への新たな時代へ転げ落ちて行くことにならないようにしたい。

« 上海旅行記―⑮―即席マジックショー | トップページ | さすが同志社大学グリークラブOB »

戦争と平和」カテゴリの記事

コメント

 安全保障関係の法整備を福島や沖縄の知事選挙後にやるというのは実に姑息なやり方です。自信のなさを表していますね。

安倍内閣はこのところの支持率低下に危機感を募らせたのか、集団的自衛権の行使容認を踏まえた安全保障関連の法整備を、来春の統一地方選後の通常国会で一括審議する考えを示している。年内に予定される福島、沖縄両県知事選や来年の統一地方選挙で
このことが選挙の争点になることを避けるために暫く鳴りをひそめておこうという作戦なのだ。大多数の国民はそれ程信念を持って反対している訳ではないのでいずれ忘れてくれるという判断だとすると随分舐められたものである。確かに経済問題と違って
直接生活に響かないので、この間に何も起こらなければ選挙への影響は軽減されるかもしれない?

城臺美禰子さんのメッセージを聞くことはできませんでしたが、彼女の心が伝わってくるいい記事でした。
ありがとう。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 感動した長崎被爆者代表の「平和への誓い」:

« 上海旅行記―⑮―即席マジックショー | トップページ | さすが同志社大学グリークラブOB »