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2014年8月 4日 (月)

未就業の若い人が224万人もいるとは!

 8月3日(日)のNHK朝7時からのニュースで、特集として若い人たちの未就業問題を取り上げていた。ここでいう若い人とは15歳~39歳のことで、この年齢の未就業者数が224万にもいるというのだ。それは16人に1人という割合になるのだそうだ。

 しかも、未就業の人たちの学歴を調べると、高卒以上の人が86.9%も占めるのだという。

 職についても長続きせず、辞めてしまって引きこもり状態になるようだ。若者の数が少なくなり、定年が65歳までになり、高齢者でも働ける人は働いてもらうという働く人の不足が問題になっている。その一方で驚くほどの数の若い人たちが未就業状態であるというのは由々しき問題である。

 安倍首相は、女性の登用ということを唱え、女性の管理職を増やそうとし、恰好よいことを言っている。少子高齢化の時代で日本の人口が大きく減ると予想されている。女性の活用ということは労働力不足にも対処できると考えているのであろう。

 ならば224万人もいる若い労働力を放置してよいはずがない。厚生労働省はいったいどうしているのであろうか。この大量の労働力を埋もれさせておくべきではない。いったいどんな手を打っているのであろうか。

 番組では放送大学副学長の女性がコメントしていたが、彼女の指摘は、今の若者たちが育った環境の変化に気づくべきだというのである。

 社会には安全装置が張り巡らされていて、そうした中で育っているので、困難を乗り越える力が育っていないというのだ。

 確かに20年ぐらい前から運動会でも駆けっこで全員が並んでゴールするとか騎馬戦や棒倒しや組体操が危険だからと敬遠されるようになった。

 また学校内でも通学路でも安全が第一ということで様々な安全対策が取られてきた。廊下や教室の拭き掃除でも歯を折ったとか腕を折ったという子が出てやらなくなったところもある。

 倒れたとき咄嗟に手をついて自分の体を守る、というような対応ができない子が増えてきたと言われたのも20年ぐらい前からである。

 また、かつてのような学校→社会というレールがなくなったという指摘もあった。それはうなずける。以前は良い学校よい就職ということでレールが敷かれていた。幼稚園から私学のベルトコンベアに乗せて大学までというのが金のある人のトレンドにもなった。

 しかし、就職氷河期などという言葉が象徴するように一部の人以外はレールに乗れなくなった。非正規雇用の増加も若者から希望を奪った。

 先の見えない社会状況の中で、どうしてよいか分からず引きこもってしまうのであろう。

 原因は他にもいろいろあって絡み合っているのではないかと想像する。この前聞いた児童言語研究会での漫画家石坂啓の講演では、「今の子どもは情報に育てられている」と指摘した。詳しい分析がなく指摘だけであったが、大事な指摘だと感じた。

 とにかく若年労働力が不足していると言われる現在、若い人たちの非就業問題を放置すべきではない。ただちに対策を講じるべきであろう。

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コメント

 労働環境は安倍政権に企業本位でますます悪くなっています。夢も希望もない将来を描けない状態ですね。

投稿: らら | 2014年8月 4日 (月) 08時22分

私もこの番組を見て驚いた一人です。確かに学校を卒業するまでは親の庇護の下で何不自由なく育った若者が、いきなり社会の荒波に放りこまれたら、不適応現象を起こして引きこもってもおかしくないと
思う。まともな企業や役所に就職できればよいが、そうでない若者が圧倒的に多いのだ。そんな若者が
正規、非正規にかかわらず、ユニクロやすき家に就職したらひとたまりもないであろう。確かに今の若者が困難を乗り切る力は昔に比べて弱くなっているかもしれない。親がまだまだ元気で援助もしてくれることもある。ただいったん就職に失敗すると、労働条件が劣悪な所謂「ブラック企業」やそれに近い
企業しか就職先がないのも現実だと思う。労働環境自体は我々の若いころより、はるかに世知辛く過酷になっていると思うのだが、、。

投稿: toshi | 2014年8月 4日 (月) 06時36分

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