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« 高血圧はほうっておくのが1番―④― | トップページ | 局地気象情報が当ったので驚く »

2014年8月29日 (金)

「高血圧はほっておくのが1番」から

 降圧剤の副作用が脳梗塞増加の原因だということを知って驚いたが、その他にも副作用が紹介してある。

 それはガンが増えるということと認知症になる危険性が高いということである。日本で1番多く飲まれている降圧剤はカルシュウム拮抗剤だという。

  あらゆる細胞の表面にカルシュウムが出入りする小さな穴(カルシュウムチャンネル)があって、カルシュウムがここを通過することで、電気的な変化が起き、血管が収縮し血圧があがる。

  カルシュウム拮抗剤はカルシュウムチャンネルを塞ぐ効果がある。それで血管が広がったままになり、血液の流れがよくなって血圧が下がるのだという。

  ところがカルシュウム拮抗剤は血管だけでなくすべての細胞のカルシュウムチャンネルを塞いでしまう。それで免疫細胞がきちんと働くなるのだそうだ。つまり免疫力を弱めてしまい、ガンに対抗する力が弱くなるのだ。

  免疫力が低下すると、他のさまざまな病気も引き起こすから降圧剤はできるだけ控える方がよいと述べている。(P.60~P.63)

 また、薬で無理に血圧を下げると、脳にきちんと血が回らなくなり、認知症の一因となるという。例として紹介されているBさんは、降圧剤をやめたら認知症的症状がよくなったそうだ。

  降圧剤を飲んでいる人に服用をやめてもらったら、ほとんどの人が「頭がすっきりした」というそうだ。めまいや手足のしびれもなくなったという人も多いという。

  高齢者の血管は動脈硬化を起こしている。老化現象である。細く,硬くなった血管に血液を流し、栄養と酸素を送るには高い血圧が必要だという。高齢者は薬で無理に血圧を下げない方がよいと言っている。(P.64~P.67)

  降圧剤の副作用としては、その他にも尿酸が溜まりやすくなる、空咳、歯肉の腫れ、吹き出物、便秘、むくみ、心不全、糖尿病など様々なものが確認されているそうだ。 

  松本医師は、昔のように年齢+90の方がずっとましだと言っている。130はいくらなんでも下げ過ぎだという。5500万人もの高血圧患者を作っている原因である。

 特に高齢者では160~180でも大丈夫だと言っている。加齢で硬くなった血管に血液を巡らせるためにはそのくらいは必要だというのだ。

 高血圧の人は、体内で血圧を高くしなければならない何かが起こっているのだ。命を守るために血圧をあげているのだという。(P,79)

  意図的に作られた高血圧症、製薬会社がぼろ儲けするだけの高血圧基準。何とも人を愚ろうした話である。来年から147~90になるのかどうか。何としても今の不正常な基準値は改めてもらいたい。

  「高血圧はほうっておくのが1番」という本は5500万人の高血圧の人は読むとよいと思う。その上で自分はどうしたらよいかを考えればよいのだ。

  近藤誠医師の「ガンはほうっておけ」といい、この本といい、ある意味では勇気のいる提言である。

 

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コメント

 人間にも他の動物にも免疫機能があって、自然に治癒をする力が備わっていますから、免疫力を高めることが大事ですね。それには薬に頼らないことです。

 血圧の情報、大変興味深く読ませてもらいました。私の体験を一つ聞いてください。
 以前、市役所に血圧計があったので測ったら260/190でした。そんな話を友人にしたら、普通ならぶっ倒れる数値だと言われました。後でわかったことですが、原因はネフローゼでした。血圧は怖いから素人判断はいけない、必ず医者の指示に従えと云われました。
 血圧の標準を知らなかったので、医者に聞きに行きました。そこで頸動脈のエコーを撮り、薬を飲めと、薬が出されました。コレステロールを下げる薬だと説明されました。日本では保健でそう高価ではありませんでしたが、タイでは1か月分で1万余円でした。血液検査をしたらコレステロール値は「L」でした。日本の数値を出して見たら「正常範囲」内でした。そこで直ちに薬を中止し、医者にかかると薬を断りにくいので、医者にかかること自体も中止しました。今は140/70くらいで問題ないと思います。
 私はどこで学んだのか覚えはありませんが、(たぶん船瀬さんかと思いますが)体の必要なとき発熱したり、痛んだり、腫れたりするそれが自然治癒力なのだという事を信じています。
 ガンも死に至る病ではないと信じています。しかし。がんで必ず死ぬものだと信じている人に、医者にかからなくて大丈夫だと進める勇気はありません。
 もう少し書きたいですが、オーバーすると削るのが大変なのでこれで終わります。

 松本医師は降圧剤や風邪薬は処方しないと言っています。看護婦も呆れているそうです。良心的です。

病院に行き、調剤薬局で薬を処方されると必ず、作用(効能)と副作用が書いてある。全ての薬には作用と副作用があるので、服用する人は副作用を知った上で服用することになる。最近、私は頑固な湿疹に悩まされたが皮膚科でステロイドを処方されたら直ぐに治った。ご承知のようにステロイドは劇的に効く良薬だが、副作用も大きい。このように薬は多くの人に福音をもたらしていることは事実である。ただ、飲まなかった状態と比較できないので判断が難しいのである。一般論として薬をすぐに出したがる医院は敬遠した方がよさそうである。

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