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2014年8月28日 (木)

高血圧はほうっておくのが1番―④―

 高血圧よりそれを治すための降圧剤の副作用の方が怖いという。その1つが脳梗塞を引き起こす危険性だそうだ。

   松本医師によると、日本には脳卒中患者が約150万人いて、毎年25万人が新たに発症しているそうだ。ガン、心臓病に次いで日本人の死因の第3位だという。

   脳卒中には3種類あるそうだが、私は知らなかった。「脳梗塞」「脳溢血」「くも膜下出血」である。1999年度の調査では、脳梗塞が84%、脳溢血が13%、くも膜下出血が3%だったそうだ。

   ところが1950年代までは、約90%が脳溢血であったという。それが脳溢血は年々減り、脳梗塞が増加し、1975年ごろに逆転している。昔は脳溢血が多かったのは、栄養状態が悪かったことと機械がないため人力で力仕事をしていたことで血管が破れやすかったのだという。

  脳溢血は激減したのに昔の脳卒中=脳溢血のイメージがしぶとく生き残って、脳溢血予防のための降圧剤を何千万人もの人が飲まされているのだという。

  逆に増加し続けている脳梗塞は高血圧が原因と言われているが、そうではない。むしろ血圧が低いときに起きる疾患であるという。(P.53)

 「脳の血管が詰まりかけたとき、体は懸命に血流をよくし、血のかたまりを吹き飛ばそうとする。」血圧を上げて脳を治そうとしているのだというのだ。

  「薬で血圧を下げることは、命とりなのだ。『脳梗塞は(降圧剤を処方した)医師によってつくられる』と言っても過言ではない」と言っている。

  東海大学医学部名誉教授・大櫛陽一氏の研究によれば、「降圧剤を飲んでいる人は、飲んでいない人に比べて、脳梗塞の発症率が2倍になる」(P.53)

  「あとがき」で、このレポートは目からうろこだったと著者は書いている。それまで降圧剤を服用していても脳梗塞になる患者がいて不思議に思っていたのだそうだ。

 いつの頃からか「脳溢血」ということを聞かなくなり、「脳梗塞」とことをよく聞くようになったが、今では「脳梗塞」が普通なのだ。街を歩いていると杖を頼りにしている高齢者をよく見かけるが、みな脳梗塞を患った人たちなのだろう。

  脳梗塞を患うと手とか足とかの麻痺やロレツが回らなくなったりする人がほとんどだ。後遺症が厄介だ。脳梗塞が降圧剤の服用で危険性が増すと知って驚きを禁じえない。

 

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コメント

 信頼できる医者を見つけるのが1番だと思いますが、なかなか難しいのが現実ですね。

一般に高血圧を放置しておくと脳溢血(脳出血)を引き起こすリスクが高まるといわれている。近年、血圧降下剤のいい薬が出てきたので高血圧患者は血圧を正常にコントロールできるようになった。従って脳溢血患者は減少した。しかしながら脳梗塞は肥満、糖尿、ストレス等その他の危険因子で発症するので今は脳梗塞が圧倒的に多くなったというのが私の認識だった。血液降下剤の多用が脳梗塞を引き起こす危険因子とは初めて知った。だからといって血圧降下剤を飲んでいる人が自分の判断だけで止めてしまうのも危険である?やはり信頼できる医者を見つけることが何よりも大切だと思うが、、。

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