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2014年7月19日 (土)

素晴らしい義足を開発したヒュー・はー教授

 今週のNHK・Eテレ、スーパー・プレゼンテーションは、素晴らしい義足を研究開発したMITメディアラボのHugh Herr准教授が登場し感動的なプレゼンを行った。


 ヒュー・ハー准教授は、ロッククライミングなどのベテランであったが、17歳の時登山事故に遭い、両足を切断してしまった。しかし、彼はめげることなく、再びクライミングに挑戦することを夢見て、自ら義足の研究と開発に乗り出した。

 そして改良を重ねて、健康なときより登りやすい義足を作りだした。私たちはロンドンオリンピックでアフリカの陸上選手が義足で走るのを見て驚いた。また、日本でも女性のアスリートが走り幅跳びを飛ぶのを見た。

 目的を特化して義足を作ることにより、健常な足よりも力を発揮できることがあるのだ。ハー准教授のクライミング用の義足も同じことである。パソコンその他の専門家の協力を得て、新しいバイオニック義足というものを開発している。

 足にフィットするように特殊な素材を使ったり、神経とうまく連携できるやり方を研究して優れた義足を開発しているのだ。

 岩だらけの山道を駆け上る義足とか、事故で両足を失った人のその生活に合わせた義足をこれまでに1000人以上も作ってきたという。

 この日のプレゼンの圧巻は、ボストンマラソンで左足を失った女性のために作った義足であった。彼女は社交ダンスの名手であったが、テロに巻き込まれ、大事な足を失ってしまったのだ。

 その女性のために再び踊ることができるように研究を重ねてついに元のようにダンスができる義足を作り上げたのだ。ダンスの動きは微妙で複雑だがそれを解析して完成させた。

 彼女はテTEDの壇上でタンゴを披露したが、その動きはスムーズで見事なものであった。聴衆は感動してスタンディングオーベーションをした。

 義足がここまで来たこと、自らの事故をプラスに変えた准教授の姿に深い感動を覚えた。

 彼は、「身体に障害があるのではない。技術に障害があるのだ」と言いきっている。

 彼は言う。Every person should have the right to live life without disability if they so choose, the right to live life without severe depression, the right to see a loved one in the case of seeing impaired, or the right to walk or to dance in the case of limb paralysis or limb amputation. As a society, we can achieve these human rights if we accept the proposition that humans are not disabled.

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