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2014年7月10日 (木)

近藤先生のがんについての本を読んで―③―

 「僕はもう20年以上も、『がん検診は百害あって一利なし』と言い続けています。もちろん自分で検診を受けたこともない。うちには体重計さえありません」(P.108)と書いている。

 私は成人健康診査を利用して、ついでに便による大腸がんの検査とPSA検査を受けている。PSA検査では前にも書いたように値が高くて生検を受けた。これは前立腺8箇所に太い針を突き刺すもので痛いし、後遺症が長く続いて嫌になった。もし、がん検診は無意味だと知っていたら受けなかったであろう。

 ただ、退職後は人間ドックは受けたことがない。勤めているときは、家族を養わなければならないと思うから心配で、ほぼ毎年受けていた。今から思うと放射線を浴びたり、尻から内視鏡を入れたり危険なことをしたものだ。

 年金生活になってからは、いつ死んでもいいと思い、人間ドッグはやらないで過ぎてきた。私の妻は昔はよく医者に行っていたが、私の退職辺りから行かなくなり、義務の成人健康診査にも一度も行ったことがない。

 がん検診を受けている人は1年にのべ1000万人以上という。国は早期発見・早期治療と言ってがん検診を勧めるし、医療機関も保健所も熱心に勧める。メタボ検診から始まった成人健康診査でもがん検診を勧めている。

 近藤先生に言わせると、結局は医療も産業だから、病人を増やし医者に通わせることで儲けが出るからだということになる。

 また、医者というのはがんの手術をしたくてしょうがないのだとも書いている。(P.121)手術の回数が多いと腕があがるし、そのうちに名医と呼ばれるかも知れないのだ。週刊朝日のように手術回数の多い医者と病院という記事を出したところもあるくらいだ。

 自覚症状もないのに検診で発見されるのは、ほとんどが「がんもどき」だという。本物lのがんは検診と検診の間に急激に増大して、症状が出て見つかることが多いと言っている。(P.108)

 本来は治療しないのが一番いいのだから、元気でご飯がおいしいと感じている人は、医療機関や検診に近づかないことが、何よりの健康法だと言っている。(P.109)
 海外のデータによると、検診を受けた人の方が早死にという結果が出ていると、スエーデンの乳がん、アメリカとチェコの肺がん、アメリカの大腸がんなどのデータを示している。(P110)

 日本でも海外でも各種のがん検診をしているのは、そうしないと困る専門家や行政があるからだと言っている。

 成人健康診査や後期高齢者医療健康診査は無料だし、血液を採って調べるだけだから、毎年受けることにしている。何もないと安心だということもある。

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コメント

内視鏡でポリープ切除とか、乳房保存手術やターゲットだけに狙い撃ちする放射線治療などでしょうか。

近藤誠氏はがん検診が無意味な理由として、毎年のガンによる死亡者数が変化しないことを挙げている。もし早期発見が有効であるならば、がん検診が普及すればガンによる死亡者数は減少するはずである。彼の説によれば本物のガンは早期発見した時点で既に転移している可能性が高いという。早期発見で命拾いという話しはよくあるが、これはもともとがんもどきで、放置しておいても命にかかわることはないとまでいっている。一瞬、ほんまかいなと耳を疑いたくなる話しではある。一方でガンの治療技術は近年、飛躍的に向上したと言われているが、何がどのように向上したのだろうか?

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