上海旅行記―⑧―突然のフライト延期・中国の報道と朝日の報道
中国南方航空の遅延に関連して、中国の新聞をネットで読んだら、驚くべきことが書いてあった。
中国は大規模な軍事演習をやっていることは事実で、中国民間航空局はそのために航空機の飛行に支障が出ると民間航空各社に通告していた。それは当然やるべきことである。
警告はレッドカードであることも以前に書いたのと同じである。影響は75%にも上ると言っている。
事前に通告を受けていながら乗客には何の説明も知らせもなかったことは前に書いた通りである。
中国当局は、民間航空が受ける損害について保険の適用をすると発表したから我々をホテルに泊めた費用等は弁償されるものと思われる。乗客に対しては何の補償もないのだ。
驚くべきことというのは、アメリカなどのメディアが軍事演習が原因での遅延だと報じたのに対し、国防部が「気象が主たる原因だ」と遅延原因を気象に押し付け、責任回避をしていることである。
当時上海は良い天候で飛行機が飛べないような気象条件はなかったはずだ。それなのに強引に天候だと言い張っているのだ。驚くほかはない。
もう一つの問題は、この件に関して日本のマスコミは全く報道していないことである。
28日になって、朝日新聞は小さく下記のような記事を載せた。しかし、これが原因で中国では大きな飛行遅延が起きていることについては何も触れていない。この軍事演習はまだ続き、中国への飛行は大きな影響がでるというのにである。
朝日も毎日もNHKもマスコミは取り上げるべきである。
中国軍一斉演習、渤海など3海域 「闘争準備進める」
2014年7月28日05時00分
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民間の諸活動に大きな影響を及ぼすような軍事訓練など日本では考えられないが、流石、一党独裁の中国ならではの出来事である。強引にフライトすれば
撃墜されかねない状況である。このところ民間航空機の墜落事故が立て続き起こり、飛行機に乗るのは
やはり怖いという風潮が高まり、特にマレーシア航空はキャンセルが続出しているとのこと。世界全体に紛争がなくなり、軍事訓練も必要ないような平和な海や空になれば海外旅行も安心して出かけられるのが、、。
投稿: Toshi | 2014年7月30日 (水) 08時15分