初めて聞いた河村名古屋市長の話にがっかり
13日の日曜日に、昭和区選出減税日本の市会議員の後援会に河村名古屋市長が来て話すから是非参加してと言われて出かけた。
会場の聖マタイ教会の集会室は大変に音響が悪くて、マイクを使って話す声がビンビンと反響してとても聞きづらかった。私は必死になって聴き取ろうとしたのだがとぎれとぎれに聞けただけであった。
市長は1時間にわたってしゃべった。彼はいつでも独断場で話すということは聞いていたが、直接話を聞くのは初めてであった。それでやはり自分の思いついたことだけを”名古屋弁”らしきアクセントでしゃべることが分かった。
多分そうした話し方が親しみがあってよいという人が多くて受けるのかも知れないと想像した。でも、私にはその場の思いつきでしゃべる落語家によくある話方だと感じた。
話に論理性がなく、また要点をきちっと理解させる話でもなかった。減税をしたのは名古屋市だけとか市長や議員の歳費を減らしたとか、誰でも知っていることを話した。
名古屋城の本丸御殿の襖絵を公開できないのは役人がいけないのだとか、名古屋城を見学するときに家康と秀頼の関係を頭に置いて観るべきだとかいうことを長々と話した。
名古屋は地方交付税に一番貢献しているとか自動車産業が発達したのは道路が広いからだというのは関係ないとか話したり、戦後の区画整理で徳川の菩提寺の建中寺の墓地を整理したのはよくなかったなどと言っていた。
今の市政で何をし、何がどうなっているのかという大事な話はなかったのが残念である。しかも、ある人が相生山のホタルの保護を訴えたが全然無視をして、アメリカのいじめの話から名古屋市では3億円の予算で中学校区に常勤の相談員を配置した話をした。それはそれでいいのだが、要望を無視したのはとんでもないことだ。
市長が帰ってから、市長は自分のことだけをしゃべって帰ったが、もっと対話を望むという批判が出された。その通りである。折角の市民の声を直接に聞く機会なのにそれを活用しないのだ。そういうのは苦手なのか故意に避けているのかどちらかであろう。
市会議員のOさんに、「河村市長は集団的自衛権行使に賛成をしたが、減税日本はどうなっているのか」と質問したら、「いろいろな意見があるので今まとめているところだ」と言った。
「では、O議員自身の考えはどうか」と質問したら、しどろもどろでまだ決めていないというあいまいな返事であった。参会者の中からこんな大問題をこの場で話すにはふさわしくないとか、日本の安全保障の問題であり市会と国会とは違うなどと議員をかばう意見が出された。
私やもうひとりの人は、「憲法の解釈を変更することで憲法9条を変えることに問題がある。日本が大きな分かれ道に来た」と指摘した。
減税日本は、減税というインパクトのある訴えだけで第1党になり、河村市長は自らの報酬を半分にして強烈な印象を与えたが、その後は鳴かず飛ばすで、名古屋城の木造化とかおかげ横丁の真似を提案しているが税金の無駄遣いではないか。
俄か仕立ての減税日本は、多くの不良議員や脱落者を出し、信用を落としてしまった。信頼回復は容易ではないであろう。
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国会議員も地方議会議員も質が低下しているように感じます。どこかに右へならへが増えていると書いてありました。河村市長はどうするのかは知りません。
投稿: らら | 2014年7月16日 (水) 08時30分
東京都議会での女性蔑視のヤジ議員、兵庫県議の号泣記議員と最近、地方議員の呆れ果てた実態が話題となった。この号泣議員は政務調査費から何万枚という切手を購入していたという。どうやらこの切手を現金に換えて私的な支出に流用していた疑いが濃いという。こうした行為は氷山の一角で、似たようなことをして政務調査費を不適切な使用に回している議員も多いらしい。勿論、真面目に仕事をしている議員もいるが、概して地方議会の議員の質の低下はひどいようである。減税日本の議員のひどさ加減に私は驚き呆れ、こんな程度の悪い議員を出した河村市長は責任重大であるが、彼はまた再選を目指すのであろうか?
投稿: Toshi | 2014年7月16日 (水) 07時26分