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2014年7月 9日 (水)

近藤先生のがんについての本を読んで―②―

 「がんもどきで早死にする人、本物のがんで長生きする人」を読むと、がんもどきが如何に多いかということが書いてある。

 ランセットという権威ある医学誌に、「早期胃がんのほとんどは、無害なニセモノ。胃がん検診に意味があるのか?」という内容の記事があったそうだ。(P.26)
 乳がんはおよそ8割が「がんもどき」で、マンモグラフィだけで見つかる乳がんは、99%、「がんもどき」だと断言している。乳がんのしこりが5cm以上に育っても、わきの下や鎖骨の上のリンパ節に転移がなければ、5年生存率は1cmのしこりの場合と同じ。浸潤があっても8割以上は「もどき」だという。(P.27)
 私の知人の女性には乳がんの手術で乳房を失った人が多い。でもその後ずっと生きている。昔のことだから不必要な手術をされたのかもしれない。
 前立腺がんも、PSA検査が普及して、「患者」が昔の30倍にも増えているという。私も4ng/mlを超えて生検を受けたことがあるが、後遺症に悩まされただけであった。この本によると9割以上は「がんもどき」だという。
 PSAの値は全く当てにならないと書いてあるが私も実感した。米国ではとっくにPSA検査の中止勧告が出ているという。(P.28)
 仮に本物の前立腺がんであっても「様子見」をすればよいという。50歳以上の男性の2人に1人は前立腺がんがあるが、おとなしく無害だという。私の近辺にも前立腺がんと言われた人はいっぱいいるがみんな長生きをしている。
 甲状腺がんも99%は「がんもどき」で、亡くなる人はがん死全体の1%もないという。
胸部CT検査で見つかるすりガラス状の肺がんも99%「がんもどき」。
 胃の粘膜上皮内にとどまっているがんの患者の転移は1/1000だという。
 胃や大腸のポリープは無害で、「がんに変る」ことはないという。知人で30年ぐらい前に大腸にポリープが見つかり、毎年切除を受けている人がいたが、手術が嫌だとこぼしていたのを思い出す。
 卵巣腫瘍は薄い風船状なら良性だそうだ。(P.29)
 子宮頚部の上皮内がんも99%、「がんもどき」だがこれはおできみたいなものだという。顔つきが似ているので「がん」にされやすいのだそうだ。子宮頸がんの検査が問題になっているが関係あるのだろうか。(P.30)
 2013年に、アメリカの国立がん研究所が「がん検診で見つかる、死には至らない腫瘍を”がん”と呼ぶのをやめよう」と米医師会雑誌に発表したそうだ。「検診がより精密になり、より普及するほどがんと呼ばれる病気の範囲が広がっていくというのだ。だから検診や診療のやりすぎを防ぐ対策が必要だ」(P.32)
 2013年8月に、厚生労働省は「公費の胃がん検診で、内視鏡は推奨しない。死亡率の減少が明らかでないから」と発表したという。胃がんを早期発見して治療しても死ぬ人は減らないから税金の無駄遣いだというのだ。
 世界中のデータを見渡しても、早期発見、早期治療でがんが治るというのはないと断言している。
 検診で小さいがんが見つかって、早めにとれたからラッキーというのは、見つける必要のない「がんもどき」を見つけられ、やらなくてよい治療で体をムダに傷つけられたのだから、大損したのだという。
 痛くもつらくもないのに検診や人間ドックで見つかるのは、ほとんど「がんもどき」だというのである。(P.34)
 私の知人にも、たまたま別の検査で膀胱ガンが見つかり手術したが、そのために膀胱が荒れて後遺症で苦しんでいる人がいる。この本を見せたら、あと2か月も早く読んでいたら・・・・と言っていた。
 ※本の内容の大事だと思われるポイントだけを抜き出したので誤解があるといけないから、是非もとの本「がんもどきで死ぬ人、本物のがんで生きる人」(幻冬舎)を読んで頂きたい。

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コメント

 自然治癒力を信じて自力で治す努力が大事ですね。人間も動物です。原始、自然治癒であったのです。

投稿: らら | 2014年7月 9日 (水) 11時47分

いつも健康に関する情報、関心を持って見せていただいています。
船瀬俊介さんを紹介されたのもららさんだったと思いますし、先日の血圧のことも大変参考になりました。
私は何の根拠もないまま、ガンは死にいたる病ではないと信じて、みんなにそのように宣伝してきました。「がんもどき」の理論は、その根拠として十分通用しそうです。
私が反発するのは、人の命を金儲けのビジネスチャンスとすることです。
「タラの木おばさん」もよかったです。どこがかというと、「自然治癒力・生命力」を無言のうちに認めて実践しているからです。
ブログは腰を折りましたが、3日前からFacebookを始めて、日常生活を書こうと思っています。また見てください。

投稿: Ninja | 2014年7月 9日 (水) 09時43分

この本には週刊朝日で白い巨塔のモデルの教授と論争したと書いてあります。

投稿: らら | 2014年7月 9日 (水) 08時49分

近藤誠氏はそれこそ誠に多くの著作を物されている。彼の著作は一定の読者を確保できるので各出版社が題名を適当に変えて出版しているが、内容に大差はない。彼の主張は一貫しているのである。ネットに「近藤理論のポイント」というのがあったが、要点が上手くまとめてあるのでこれを読めば、とりあえず彼の主張は理解できる。http://www.sinkan.jp/special/ganmodoki/point.html 

彼は医療業界のいわば異端児であり、社会的影響力も大きい。極論過ぎるとの反論もある。素人にも分かりやすく専門家同士で意見を戦わせと欲しいと思う。

投稿: Toshi | 2014年7月 9日 (水) 05時59分

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