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2014年7月14日 (月)

首相官邸がNHKを恫喝したというのは本当?

 Yahooニュースを見ていたら、こんな記事を見つけた。7月11日発売の週刊フライデーの「安倍官邸がNHKを土下座させた」という記事の紹介で、筆者は天木直人氏である。

 7月3日のクローズアップ現代に、菅官房長官が出演して集団的自衛権行使容認の閣議決定について話した。この番組は私も見た。でも、集団的自衛権行使に到った政府のこじつけの理由を宣伝するものであって、憲法を変えるものではないとか、戦争の抑止力が高まるので国民の安全を守れるなどと言ったごまかしに終始した。

 私はNHKは政府の広報機関に成り下がったと見ていたが、安倍首相官邸から見るととんでもないことだと怒ったというのだ。それは国谷裕子キャスターが「他国の戦争に巻き込まれるのではないか」とか、「憲法の解釈を変えていいのか」と質問したことに関してだという。

 私もそれを見ていたが別に菅官房長官が困るような質問とは思わなかった。当然すぎる1視聴者の疑問を代弁しただけである。国谷キャスターがその点について批判したのなら喝采だと思ったが残念ながらそんなことはなかった。

 この質問に対して、「誰が中心になってこんな番組を作ったのか」「誰が国谷にこんな質問をさせたのか」と安倍官邸が恫喝をし、犯人捜しをしたというのだ。

 これに対して籾井NHK会長いか、上層部は平身低頭し、国谷キャスターは「すみません」と泣き出したという。(フライデーで記事を確かめたら、国谷キャスターは別室に戻ったときに涙を流したが、その理由はわからないという)

 もし、謝って泣いたのが本当なら、私の好きな国谷キャスターも、権力に弱い、自分の考えをきちんと持っていない只の人だということを証明したことになる。

 籾井会長は安倍首相の肝いりだから言いなりになるのは当然だが、それにしても首相官邸に恫喝されて何ともできないというのはひどすぎる。

 国谷キャスターは視聴者にこそ弱い自分を恥じて謝るべきであろう。別のYahooニュースでは、木村正人氏が「国谷キャスターが涙したのはNHKの権力に屈する体質に対してではないか」と述べている。私はそちらであって欲しいと思っている。

 何よりも自分の言いなりにNHKを動かそうとする政府官邸の高圧的態度が問題なのである。

 池上彰氏が、安倍首相はお友だちを3人もNHKに送り込んで問題を起こしていると言っていたが、送り込んだのはNHKを自由に支配したいと言うことだと言うのが本音であろう。

 視聴者としてはこの上はNHK視聴料不払いで対抗するしかないであろう。世にも恐ろしき安倍政権である。

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コメント

 以前自民党はTBSに圧力をかけて謝罪させたことがあり、それから民放各局は安倍政権に配慮するようになったという。
 安倍政権の情報統制は巧妙で、報道をチェックし気に入らないと抗議する。今回のクローズアップ現代の恫喝もその一つと思われる。
 本来マスコミ(ジャーナリズム)は、権力の腐敗や暴走を監視し国民に正しい情報を伝える使命を持っている。政府の都合のいいことばかりたれ流していたら、どこかの独裁国家と同じである。

 フライデーの記事のような圧力があり、それに屈するようなことはあってはならないことです。

不偏不党を建前とするNHKの立場は本当に難しいと思う。前にも言ったように新聞をとらない家庭が増えた昨今、NHKの国民世論への影響力は相対的に大きくなっている。安倍政権を支持する層からは
政権に批判的すぎると言われ、反対する層からは政権の広報機関だといわれる。誰もが中立だと思える報道姿勢を貫くことは事実上不可能だと思える。私はNHKが政府広報機関になり下がってもよいと思う。但し、受信料なしが条件である。民放は上層部への政権側からの圧力がある?とはいえ、目下のところは自由な報道姿勢であると思うが、、。

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