上海旅行記―③―突然のフライト延期―南方航空の対応ーつづき2
3 一緒に旅行をしたKさんが、「微信」を使って知り合いの日本語が堪能な中国人に情報の収集を頼んだら、しばらくして中国語で返信があった。それによると、「今日21日から月末まで上海近海で軍事演習をするので飛行が制限される。このことは民間航空に知らされている。運航の75%ぐらいまでの制限が予想される。旅客減少の影響は大きいだろう。今や危険度が黄から紅に変った」と言った内容であった。
南方航空も他の航空各社も事前に知っていたのだ。それならそうと大きな張り紙をして周知徹底させるべきなのにそうしたものは空港のどこにも一切なかった。
日本にメールをしてNHKなどのニュースをチェックしてもらい、中国の新聞もネットで調べたが、日本でも中国でも関連した情報は一つもなかった。これほどの大きな意図的な遅延なのにマスコミに取り上げられていないのが不思議でならなかった。中国政府が箝口令をだしたのであろうか。
次の日になって、フォロントに尋ねてもわからないの一点張りであった。バスが2台門前に停まったままであった。
朝食の時間は何時かと聞いたら「7時から。知らせる」と言ったが、7時になっても知らせがなかった。しばらくすると「朝食」と知らせて歩いているのが聞こえた。
レストランは朝はエアコンが利いていたので助かった。バイキングの内容も前のホテルとほぼ同じであった。餡入りの饅頭がおいしかったが、コーヒーは実にまずかった。
部屋に戻るとき、今日は飛行機が飛ぶのかどうかフロントに聞いたら、「分かったらすぐにドアをノックして知らせる」と言った。
部屋に戻ってベッドに寝転んでスマホをいじっていた。寝る訳にもいかないからだ。
8時40分に突然ドアがノックされ何やら大声で叫んでいた。開けてみると「出発」と言っていた。他の部屋からも出てきた。
下に降りて行くとすでにみんなが集まっていた。やっと飛行場に行けるとわかってホッとした。でも、何時のチェックインで何時出発かなどの説明は一言もなかった。遅延証明に書いてある9時20分チェックインだろうと想像した。
バスに乗って30分位かけて空港に着いた。しかし、9時20分になっても係り員が現れなかった。10時近くになりやっと二人の男性の係りがカウンターに来て始まった。チケットには出発予定は11時20分で10時40分から搭乗開始となっていた。
10時40分にD58搭乗口に行ったが係りはいなかった。何の情報も説明もなく11時20分出発という表示だけ出ていた。11時20分になっても係りは現れなかった。
11時30分にやっと一人来たと思ったら「搭乗口がD62に変更になった」と言った。
かなり歩いてD62まで行った。搭乗をしてもなかなか動かなかった。結局、80分遅れで、12時28分に離陸した。
機内でも遅延にたいしての説明や謝罪は全くなかった。南方航空がそうなのか、他の中国の西方航空とか国際航空などの会社もそうなのか分からない。実に顧客をないがしろにした扱いで折角の楽しかった旅が帳消しになってしまった。
これから中国に行く人は心すべきである。

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キャセイ航空は台湾系でサービスもいいです。南方航空は中国国営でサービスは悪いです。ビールは冷えてないし、食事もまずいです。
投稿: らら | 2014年7月25日 (金) 08時47分
フライトの遅延は程度の差こそあれつきものです。私は7月の始めキャセイ航空で台湾周遊のツアーに
出かけました。行きにフライトの遅延があり、英語と日本語できちんとした説明がありました。帰路セントレアに着陸する際、着陸せずに高度を上げたので、一瞬、何事かと不安になりましたが、パイロットから直接、英語で説明がありました。その英語、かなりブロークン?なので十分聞きとれませんでした。降りる時、クルーの女性に確認したところ、runway(滑走路)をonewayと聞き間違えていたことが分かり、聴きとり能力のなさに少なからずショックでした。それはさておき、同じ中華系の航空会社ですが、キャセイ航空のお客様対応はきちんとしていると改めて実感しました。
投稿: Toshi | 2014年7月25日 (金) 06時06分