ヴィンテージ梅酒
我が家では、毎年シーズンになると果実酒を造る。先日果実酒を造るため妻が空瓶を探していたら、格納庫の奥に瓶があるのを見つけた。取り出したら黒いウイキーの瓶で重かった。
瓶には造ったときの日付のラベルが貼ってあった。「54年梅酒」としてあった。54年というのは、西暦か昭和かどちらだろうと考えた。西暦なら60年ものになる。まさかそんなことはないだろうと思ったが、昭和54年にしても36年ぐらいになる。いずれにしても大した古さである。
中身をグラスに少し入れると、濃い茶色のとろっとした液体が出た。光にかざして見ても濁ってはいなかった。舌にのせると甘い梅酒の味がした。ただ年数が経っているので新鮮な切れ味は全くなかった。
真っ黒い瓶に入れて真っ暗な温度のあまり変わらないところに置いてあったので長期間保存できたのであろう。もちろん梅の果実は取り除いてあった。
それにしても何と長い間気が付かなかったのかと思った。気が付いたらヴィンエージになっていたのだ。
我が家には、庭に自生する無農薬・無施肥の大王グミがあり、それを焼酎に漬けているが、グミ酒にも10年物とか7年物のヴィンテージがある。いずれも独特のよい香りがして楽しめる果実酒だ。カリン酒のヴィンテージもよい香りである。
今年は妻は、グミの他にプラムとイチゴと梅の果実酒を仕込んだ。プラムとイチゴは初めてなのでどんな酒になるか楽しみである。
ところでヴィンテージと言えば、思い出すことがある。学生時代に家庭教師に行っていたとき、ある晩夕食にカリカリの梅干しが出された。何と江戸時代に漬けこまれた梅だという。真っ白い塩を吹いた梅はよく乾燥しており、酸味ももちろん残っていた。200年ほどの年代物の梅干しであった。今でもそれを食べたときの感触が鮮やかに蘇る。
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