2024年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« フレイル | トップページ | 安倍首相が連れて行こうとしている「美しい国・日本」 »

2014年6月20日 (金)

イラク内戦の悲劇は元はと言えば

 最近の大きな国際ニュースは、ウクライナ問題からイラクへ移った。イラクではイラク政府のマリキ政権とそれに対立するアルカイダ系と言われる武装組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の間に戦闘が起こり内戦となっている。


 ISISは、政府空軍の爆撃をものともせず、戦闘で勢力を伸ばし、首都バクダッドに向けて戦闘地域を拡大している。イラク国内では多くの人々が戦争から逃れ難民化している。

 このイラク情勢にオバマ政権はどう対処したらよいか頭を痛めている。イラクが危機的な状況になった原因を誰が作ったかで共和党と民主党の間で責任を擦り付け合っている。

 共和党のロムニー氏は「11年に米軍を完全撤退させたオバマ大統領を非難し、「米軍を残すべきだった。これは無策だった」と批判している。

 そもそもフセイン政権が安定的にイラクを治めていたのを、はありもしない難癖をつけて、フセイン政権がアルカイダと關係し、大量破壊兵器を隠していると偽の証拠なるものを持ち出し、イラクを武力で攻撃したのは、共和党のブッシュ大統領であった。

 結果は大量破壊兵器はどこにもなく、米国は軍事行動で4千数百人の兵士の犠牲者をだし、イラク人も20万人ほど殺されてしまった。
 
 後にパウエル国防長官は、イラク戦争は間違いであったと反省を述べ、ブッシュ大統領もその非を認めない訳にはいかなかった。

 もし、米国の侵略がなければ、イラク国民は安泰に暮らしていたはずである。報道写真家の石川文洋氏は、「どんなにきれいごとを言っても戦争は殺し合いで、国家によるテロです」と語っている。(6月18日朝日朝刊)

 アメリカは9.21の貿易センタービルへの自爆テロで怒り心頭に発して、その原因をイラクだと決めつけフセイン政権を倒したが、これが国家による報復テロでなくて何であろう。

 石川氏も指摘するように、アメリカはベトナム戦争では200万人もの民間人を殺した。米国の軍人も確か6万人余り亡くなったはずである。ベトナム戦争はアメリカが国益と称して、共産主義が広がるのを防ぐというドミノ理論で戦ったのであった。

 今、安倍首相は、アメリカなどに加担して戦争ができるように、集団的自衛権行使ができるようにしようと躍起である。何度も指摘したように、それを憲法の解釈変更という無謀なやり方でやろうというのだ。

 しかし、日本が念頭に置く、アメリカの戦争は、ベトナム戦争にしろイラク戦争にしろ、正義の戦争ではなかったことは証明済みのことである。

 そうした他国の戦争に参加しようなどということは断じてあってはならないことである。もう1度石川氏の言葉を借りるなら、
「米国はイラク、アフガニスタンと色んな国で戦争しているから危険なんです。首相は集団的自衛権を認めても他国の領域には行かないと言ってますけど、いったんタガをはずしてしまえば後は崩れて行くだけです。その時の政権次第でどうなるかわかりません」
ということである。

 

 

« フレイル | トップページ | 安倍首相が連れて行こうとしている「美しい国・日本」 »

戦争と平和」カテゴリの記事

コメント

戦後のアメリカが関係した戦争は世界の警察という美名の下での恥ずべきものであったということです。

>日本が念頭に置く、アメリカの戦争は、ベトナム戦争にしろイラク戦争にしろ、正義の戦争ではなかったことは証明済みのことである。

米国は第一次世界大戦への参戦で欧州の戦乱を早期終結させ、第二次世界大戦ではドイツ・日本帝国主義を破り、朝鮮戦争では北朝鮮の侵略から韓国を守り、湾岸戦争ではフセインの侵略からクウェートを救いました

これらの米国の戦争も多くの国から「正義」と認識されています
失敗例のみを挙げるのは公平ではないと思います

 日英同盟は集団的自衛権行使の例とされていますね。

ウクライナやイラクには民族の違いや宗派の違いがあるにせよ同じ国民同士が殺戮し合うというのは今の平和な日本ではまったく想像もできない悲劇である。日本は明治10年に起きた西南の役を最後に内戦というか内乱は起きていない。アメリカは南北戦争が最後である。しかしながら小規模な紛争を含めれば世界の至る所で現在も内乱は起きているのである。平和な日本に住んでいることをつくづく幸せだと思う昨今である。話しは違うが日本は第一次世界大戦の時、日英同盟の誼で中国青島に駐留するドイツ軍と戦ったのは集団的自衛権の行使だったのだろうか?

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: イラク内戦の悲劇は元はと言えば:

« フレイル | トップページ | 安倍首相が連れて行こうとしている「美しい国・日本」 »