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2014年6月28日 (土)

予想通りの公明党集団的自衛権行使容認

公明党の山口代表が集団的自衛権行使の閣議決定を認めると話した。これまでの議論で党内でも十分煮詰まってきたという判断である。


 これまで自民党と公明党の政権与党の間で集団的自衛権行使容認を巡って話し合いが行われてきた。しかし、国民にはどのような議論がされてきたのか何も知らされていない。

 ただ新聞やテレビの報道によって自民党の提案の内容を知るだけであった。しかも、自民党が提案することは最初の15事例から3要件へと変わってきたが、その間ころころということが変わった。

 しかも集団的安全保障というものものまで提起された。これは国連の決議があれば自衛隊も参加するというもののようだ。

 山口代表は自衛権の行使が限定的なものと文書に書かれるから問題はないと言っている。

 本当にそうであろうか。以前にも取り上げたように、これは蟻の一穴である。どんなに小さい穴でも一端開けられてしまえば後はどのようにしても拡大できるのだ。

 自民党が言っていることを聞くと前に言ったことと矛盾することでも平気で持ち出している。とにかく公明党をウンと言わせて憲法に蟻の穴を開けようというのだ。

 公明党が賛成することは初めから予想できたことで、自民党もそれを承知で議論をしているというパフォーマンスを見せてきたに過ぎない。公明党も国会の会期内の合意を避ければよいと考えていたのではないか。

 半月ぐらい前の週刊誌に、創価学会名誉会長の池田大作氏が賛成のサインを出したと出ていたから、お墨付きもあっての合意ということになる。

 問題は憲法を解釈の変更で事実上変えてしまうことである。憲法を正式の手続きで変えようとすれば、国会議員の2/3の多数で発議し、国民投票をやらなければならない。すでに投票法は作って地ならしはしてあるのだが、面倒だというのであろう。

 それよりはてっとり早く解釈変更で戦争放棄の9条を骨抜きにして、戦争ができる国にしようということなのだ。この乱暴なやりかたに公明党は賛成をするということなのだ。

 平和の党の旗を掲げてきた公明党はその旗をかなぐり捨てて、軍旗に変えようというのである。

 安倍政権がやろうとしていることはヒトラーが憲法を無視したことと軌を一にしている。麻生副総理がヒトラーのようにどさくさに紛れてやればよいと言ったことは予言であったのだ。

 憲法の解釈変更は法治国家を放棄することである。

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コメント

 子や孫の世代が戦地の赴くことになる想像力を働かせて星井ものです。

公明党は当初から連立は離脱しないといっているのだからこうなることは理の当然であった。集団的自衛権の行使は容認するが厳しい歯止めをかけたと胸をはるが牽強付会もいいとこである。外交評論家の
岡崎氏は国家の緊急事態の時には最高権力者である
総理の判断が全てに優先すべきなので限定的はナンセンスと彼らしい本音をいっていた。行使容認は
端的に言えば、日の丸の国旗に巻かれた柩が無言の帰国することだと誰かが言っていた。多くの国民がそのような覚悟をしているのであろうか。

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