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2014年6月26日 (木)

もう一つの素敵な詩―ぼくのお気に入りの場所―

 6月23日の沖縄戦没者追悼式で読まれた詩である。作者は石垣市立真喜良小学校3年生の増田健琉(たける)君。1850篇の応募作の中から選ばれ、式典当日本人が朗読した。

 沖縄の青い空がつながるおなじ空の下で今も戦争が行われ、多くの子どもたちがみじめな思いをしている。それが現実である。どうしたら戦争をなくせるのか。祈ることしかできない。白い雲に思いを託して青い空にしてきてという。もし、それが叶うならどんなにいいことか。

 3年生の増田君の思いをみんなで共有したいものである。

 なお、記事は23日の朝日新聞夕刊にあったが、詩の全文がなかったのでデジタル朝日から引用した。

 ●お断り おととい載せた安里君の「へいわってすてきだね」の詩は長谷川義央さんの絵本をもとに修正しました。

ぼくのお気に入りの場所

みどり色のしばふに

ごろんとねころぶと

そよそよとふく風がぼくをやさしくなでる

遠くでひびくアカショウビンの鳴き声

目の前ではお母さんやぎがやさしい目で

子やぎたちを見まもっている

青あおと広がるやさしい空

でも

遠くの空の下では

今でもせんそうをしている国があるんだって

ばくだんが次つぎとおとされ

なきさけびにげまわる人たち

学校にも行けない

友だちにも会えない

家族もばらばら

はい色のかなしい空

空はつながっているのに

どうしてかな

どこまでが平和で

どこからがせんそうなんだろう

どうしたら

せんそうのない

どこまでも続く青い空になれるのかな

せんそうは国と国のけんか

ぼくがお兄ちゃんと仲良くして

友だちみんなともきょう力して

お父さんとお母さんの言う事をきいて

先生の教えをしっかりまもる

そうしたら

せんそうがなくなるのかな

えがおとえがおが

遠くの空までつながるのかな

やさしい気もちが

平和の心が

丸い地球を

ぐるっと一周できるかな

まだ子どものぼく

いのる事しかできない

どうか

せかい中の子どもたちみんなが

学校に行けますように

友だちとあそべますように

にこにこわらって

家族でごはんが食べれますように

夜になったら

すてきなゆめが見れますように

しあわせでありますように

いつか友だちになれますように

白い雲

ぼくの平和のねがいをのせて

この地球をぐるっとまわって

青い空にそめてきて

きっと

せかいは手をつなぎ合える

青い空の下で話し合える

えがおとえがおでわかり合える

思いやりの心でつうじ合える

分け合う心でいたわり合える

平和をねがう心で地球はうるおえる

だから

ここに

こんなにきれいな花がさくんだ

だから

こんなに

ぼくの上に

青い空が広がっているんだ

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    戦争と平和」カテゴリの記事

    コメント

    沖縄戦没者慰霊祭ですてきな詩が読まれていることを知りませんでした。この子たちがまた戦争に巻き込まれることがないようにする責任を今の大人たちは問われていると思います。

    感性豊かな素晴らしい詩ですね。小学3年生でこれだけ想像力に溢れた詩を作ったとは驚きです。東西冷戦が終わった時に多くの人々はこれで大きな戦争の危機は去ったと思いましたがむしろ、人種、宗教の違いによる紛争は増加の一途です。イラクやウクライナの内戦は収束の見通しすら立ちません。特に
    イラクの内戦は深刻で日本では既に原油価格が高騰しています。人間以外の動物は同じ種属内では喧嘩はするが殺し合いまではしない。こうしてみると人間は動物以下です。ところで過激派の兵隊が乗っている車にトヨタとか日産の名前が目に付くことがあります。武器ではありませんが日本の車はこんな戦場でも貢献?しているのかと苦笑してしまいます。

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