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2014年6月30日 (月)

アーサー・ビナード氏の集団的自衛権へのコメント

 日本に在住のアメリカ人の詩人アーサー・ビナードさんは、朝日新聞で集団的自衛権行使についてとてもいいコメントをしている。以下に新聞記事から載せる。

 言葉は何かを伝えたり、世界を面白く見つめたりするもの。日本語で詩を書いていて、僕はそう思っています。でも、「人を騙す」がめに使われることを忘れてはいけない。
 米国は朝鮮戦争(1950から53年)で宣戦布告をしていません。ずっと「警察行動」と言っていました。その後のベトナム戦争も宣戦布告をせず、「国防」として戦い続けました。
 日本は今、米国の下請けで戦争ができる国になろうとしています。それが「集団的自衛権」という言葉でごまかされようとしている気がします。集団的自衛権は、いわば「包装紙」。破ると「戦争」という中身がでてくるんです。
 オバマ大統領が4月に来日したとく、「大統領が集団的自衛権の行使容認を支持」と報じられました。僕は「支持」じゃなく、「指示」だととらえています。米軍にやらえたくないことを日本にやってもらうため、「自衛隊をどこにでも出せるようにしろ」と。
 米国による「押し付け」と感じず、安倍首相たちも突き進んでいます。「戦争放棄」をうたう憲法を理由に断ることができるのに。集団的自衛権を認めてしまったら、米国の言いなりになるだけ。「属国」のようになってしまいます。
 米国は自由や民主主義を唱えていますが、政府は憲法違反を繰り返し、国家権力に歯止めをかけられずに来てしまった。日本には、そんな国にはなって欲しくない。政治家の言葉にごまかされてはいけない。
 元々アメリカのポチと言われた日本。ますます言いなりのポチになることは間違いない。アメリカの代わりに戦争に行くことが起きるかも知れない。

 「On the boot!」「Show the flag!」と言われれば、今度は断ることができないのだ。

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コメント

 いよいよ今日集団的自衛権行使閣議決定です。民主主義国家でこんなことが許されるとは・・・・恐ろしいことです。

ビナードさんは、詩人だけあって言葉に対して鋭い感性を持っていて、言葉の裏にある嘘やごまかしをえぐり出してくれますね。アメリカ人なのに、日本人以上に日本語に詳しく警鐘を鳴らしてくれることにはには感心します。
 言葉は「人を騙す」ために使われるという指摘を、改めて肝に銘じるべきだと思います。
 嘘やごまかしで政治を進めている安倍政権に対して、ビナードさんに負けないよう言語能力や感性を磨き、騙されないようにしていくことが大切だと思います。

 第一次世界大戦勃発から100年、日本は過去への反省もなく、戦争への道を開こうとしています。いよいよ明日です。

今年の6月は第一次世界大戦が勃発してから丁度100年目に当たる。ヨーロッパではその記念行事が行われ平和の誓いを新たにしているニュースが伝えられた。この戦争では敵味方双方で30カ国近くが参戦し
1000万にも及ぶ兵士の犠牲者がでたという凄惨な
戦いであったという。欧州でgreat warと
いえばむしろ第一次世界大戦のことをいうのだそうだ。これほど多くの国を巻き込む大戦争になったのはそれこそ壮大な集団的自衛権の行使であったように思われる。もちろん日本も攻撃を受けていないのに参戦し犠牲者も出ているのであるが、あまりこのことは知られてない。歴史に学ぶべきだと思う。

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