河村名古屋市長憲法解釈変更での集団的自衛権行使容認
河村名古屋市長は、23日に記者会見をして、集団的自衛権行使容認について、「憲法改正は必要だが、間に合わないなら解釈変更でやるのは仕方ない」と語り、安倍首相が閣議決定による解釈変更をする方針を支持した。
支持する理由として、「軍事同盟であんたはまもってちょーよ、私は守らないということは有り得るのか」と強調したという。
河村市長はもともと石原慎太郎元東京都知事と親しく、同氏が維新の会の共同代表であった時に維新と減税日本が一緒になることを模索した。
石原元都知事は強硬な改憲論者で憲法を作り替えろと主張している。そんな人とつながるのだから河村市長は改憲論者だったのだ。民主党にいたのが不思議なくらいである。
安倍首相がやろうとしている集団的自衛権は、憲法を改正することなく、解釈の変更で事実上の改正をしようというものだ。憲法の定められた手続きを無視して閣議だけで憲法を変えてしまうという暴挙である。
河村市長は「改憲を待つのが国益にそうのか。米軍に東南アジア問題で助けてほしいわけでしょ」と述べたという。
今事態がそんなに逼迫しているのか?改憲をしたいのなら堂々と正当な手続きでやればよいではないか。
この国民を騙し誤魔化すやり方を容認するのが、どんなに理不尽であるかを理解できない人物を、名古屋市長にしていることが残念でならない。
河村市長と減税日本は発足当初から人気取りで躍り出たことを苦々しく思っていたが、その後減税日本からは多くの議員がよからぬことをして脱落した。どうせそんな連中の集まりだと想像していた通りであった。
河村市長は来年の統一地方選挙へ向けて、維新の会との合同を目指したがうまくいかなかった。維新の会も安倍政権につながる部分があり、権力の統制を強め戦争をできる国にしようという点では一致している。
おりしも集団的自衛権行使で公明党が自民党と合意に達する見通しとなった。これは想定の範囲内である。ただ、我が名古屋市長が反対であるなら誇らしいが、賛成なので幻滅である。
いよいよ日本は大変な道へ進むことになる。
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一般の法律でさえ勝手な解釈で変更できないのに最高法規である憲法を勝手に解釈して変更しようということは絶対に許してはならないことです。
投稿: らら | 2014年6月27日 (金) 08時25分
集団的自衛権について街の声を聞くと河村市長のような回答をする人が結構いることは確かである。現実主義者の河村市長はそのあたりを計算して発言しているかも知れない。ただ憲法が今回のように時の政権の解釈で変えられてしまうとなると憲法は一体何なのかということになる。これまで諸懸案は憲法が究極の判断基準であった。これだけ憲法が虚仮にされて司法は今後何をよりどころにするのであろうか。どうやら時の政権の意を呈してということになるかもしれない。司法の独立も建前だけになる恐れ大である。
投稿: Toshi | 2014年6月27日 (金) 06時20分