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2014年6月29日 (日)

自民党の広報機関?NHK

 6月27日夜9時のNHKニュース番組では自民党の高村副総裁を出演させて集団的自衛権について話をさせていた。


 いつもなら寝ている時刻だが、たまたま起きていて聴いた。集団的自衛権行使は反対する人たちが恐れているような戦争に導くものではないとか、法律を整備しなければならないから国会の審議が必要だなどと述べていた。

 この問題の核心は集団的自衛権行使を閣議決定で行うということである。つまり憲法を一内閣の閣議決定というやり方で解釈を変更してしまうというところにあるのだ。

 NHKニュースでは、その部分には一切触れず、集団的自衛権が如何に限定的であるかを高村副総裁に語らせていたのだあ。

 限定的であろうとなかろうと解釈の変更によって憲法を事実上変えてしまうとことが問題なのだ。憲法9条の戦争放棄は絵に描いた餅となってしまうのだ。

 これまで69年間続いてきた憲法9条の平和主義を戦争ができる積極的平和主義の名の下に変えてしまうという暴挙なのだ。

 改憲賛成の憲法学者さえ安倍政権のこうしたやり方には反対を唱えている。憲法という最高法規が、時の政府の一存でころころ変わることがどんなに危険なことであるかを認識することが大事である。

 NHKはそこに焦点を合わせて高村氏に迫るべきであった。それを高村氏に完全に同調して自民党の言い分を聞いただけで終わったのである。

 NHKを視聴する人々はそれを判断材料として考えるであろう。そして高村氏の言うとおりだと思う人が多くなるに違いない。

 日本の未来を決定する大事な岐路に立っているときに、集団的自衛権行使を解釈変更により閣議決定することは憲法をないがしろにすることである。そこにこそ焦点を当てて論議するべきであるのだ。
 
 NHKの取り上げ方に厳重に抗議をしたい。

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コメント

 安倍首相サイドの人たちを経営委員にしたり、NHK会長にしたのでNHKの中立性に?が付きます。気をつけて観ないと洗脳されます。

最近は新聞を購読しない人も増えているのでNHKの世論形成に果たす影響力は大きい。自民党はNHK会長を始め、経営委員に政権の息のかかった人物を送り込んでいるのは周知の通りである。但し、NHKも不偏不党を表看板にしているので、露骨に政権のプロパガンダと思えるような報道姿勢はとらないはずである?ただ報道の仕方によって結果的に政権のための世論誘導に貢献することはいくらでもできる。即ち政権にとって不都合な事実は敢えて報道しないことである。どんな事実をどれだけ報道するかはあくまで報道する側の裁量なのだ。NHKだけをみていると事の本質を見誤ることに十分注意しなければならないと思う。

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