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2014年5月 1日 (木)

スタイリッシュ茶道なるもの

 4月28日の夕方のNHKほっとイーブニングで「スタイリッシュ茶道」というものを紹介していた。

 テーブルで気楽に抹茶を楽しもうということらしかった。道具は茶筅は必須で従来のものを使うが、茶碗は必ずしも抹茶茶碗でなくてもよいようだ。普通の有りあわせの洋式カップを使ってもよいと言っていた。ただ、茶碗など道具の下にはランチョンマットを敷いていた。お湯は保温式のジャーから注いでいた。

 お菓子もおまんじゅうでなくても洋式ケーキやクッキーのようなものでもよいそうだ。抹茶によく合いますよと言っていた。

 抹茶茶わんは正面があるので、正面がよく分かるものを使っていた。正面を避けて飲むというのは踏襲しているらしかった。

 テーブルで抹茶を飲むのを「スタイリッシュ茶道」と名付けているのだ。茶道と言っているのが気になったが、大した意味はなく”抹茶の飲み方”というほどのことだろうと思った。

 伝統的な茶道には、厳しいきまりがあり、茶の哲学や芸術性が秘められている。また茶道道具に至っては黒田官兵衛を見ても分かるように、安土桃山の頃は名物茶器は家来を従わせる道具としても使われたくらいだ。

 スタイリッシュ茶道には難しい理屈は何もないように見受けた。しかしながら、驚いたのはカルチャー教室で教えていることであった。おしえるほどのことは何もないはずだ。要は茶筅と抹茶とお湯があればよいのである。難しい作法など要らない。

 私が子どもの頃は、東海市の祖父母の家や親せきなどでは、いつでもどこでも抹茶を飲んでいた。お客があると抹茶を出すのは勿論だが、日ごろの楽しみとしても抹茶を気楽に飲んでいた。

 夏休み、私は親戚の家に毎日のように遊びに行っていたが、叔母さんが縁側で抹茶を立てて出してくれた。菓子はちょっとした和菓子であった。

 名古屋周辺では、昔は抹茶はどこの家でも普通に楽しんでいたのだ。名古屋にはよい和菓子屋が多いのはそういう風習とも関係がある。

 日常の抹茶は、かしこまった儀式は一つもなく、茶筅と抹茶と抹茶茶碗と抹茶入れと茶さじと茶巾があればよかったのだ。あとはお菓子だ。

 近所の人と話をしながら抹茶を飲むということでコミュニケーションが成り立っていた。仰々しくスタイリッシュ茶道などと言わなくても、好きなように抹茶を立てて飲めばよいのだ。

 私の妹の亭主は抹茶が好きで毎日飲んでいるが、私は茶道具はあるが床の間に飾ったままだ。抹茶が高いし、お饅頭も高いので気楽には飲めないということだが、今回改めて抹茶を見直すきっかけになった。 

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コメント

抹茶を見直すということではいいと思います。

クアラルンプールに滞在している時、友人が来てくれた際には、アフターヌーンティー(ハイティ)に出かけることがあります。ご承知のようにアフターヌーンティーはイギリス発祥の喫茶文化です。紅茶とともに軽食や菓子を摂る習慣ですが、単に飲食するだけではなく社交の場として交友を楽しむ場でもあります。日本の茶道に近いとも言えます。日本の一流ホテルでハイティーとなると高額ですが、マレーシアですとリッツカールトンでも2000円以下で済みます。時にはこのようにたかがお茶を格好をつけて飲むのも一興ですが、普段は美味しいお茶を安いお饅頭でいただくのも楽しいものです。

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