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2014年5月21日 (水)

国民を脅し、騙して戦争ができる国へ急ぐ安倍政権

安保法制懇の報告が出て安倍首相は即日に集団自衛権行使へ向けて動き出した。与党を構成する公明党との話し合いも20日から始まった。

 新聞によると公明党の支持母体である創価学会には戸惑いや揺れがあるようだが、新聞によると、集団自衛権行使は憲法改正で行うべきだと述べた。閣議決定という18人ぐらいの人間の判断だけで憲法が変えられるというのは憲法無視も甚だしい。やりたければ憲法を改正してやるべきであろう。
 安保法制懇報告が出た日の夜のNHKニュースは、報告の要点の説明が殆どでまるで宣伝のようであった。
 サンデーモーニングには、元自民党の河野洋平氏も出ていたが、閣議決定で憲法を変えるのはおかしいと批判していた。戦後の内閣は集団的自衛権は行使できないという立場でやってきたことの意義が大きいと言っていた。今の自民党にもそれが分かる人がいるはずだが・・・と首をかしげていた。
 元防衛庁の偉い人も、集団的自衛権行使で、将来は徴兵制になると指摘していた。戦争で自衛隊員が死ぬようになると志願兵だけではやれなくなるというのだ。
 自民党は、尖閣列島などへの中国の強硬な姿勢や、北朝鮮の核とミサイルの脅威を前面に出して、国民を恐怖に陥れて、集団的自衛権行使の必要性を説いていると言っていたが、その通りでそれが功を奏している。週刊誌の中には中国に沖縄を取られてしまうという記事を載せたものまであった。
 もう一つは、最近強調している集団的自衛権行使を限定するという論である。これについても、安倍首相と石破幹事長とでは食い違いがある。いずれにしても口先だけのことで、いつでも自由に変えられるのである。「状況が変わりました」と言えばよいのである。
 憲法を解釈変更で簡単に変え、それで日本の将来を決定するという暴挙。憲法は「鴻毛の軽さ」にされるのであるが、それはあの忌まわしい大日本帝国憲法当時の人の命が「鴻毛の軽さ」であった道に通じるものである。
※しをこうもうのかろきにひさしす【死を鴻毛の軽きに比す】(大辞林)
 

〔「鴻毛」は鴻(おおとり)の羽毛で,きわめて軽いもののたとえ〕
(国家や君主のために)身をささげていさぎよく死ぬことは少しも惜しくない。命は鴻毛よりも軽し。

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コメント

 集団的自衛権行使を閣議決定でできるようにすることがどんなに危険なことかを若い人から高齢者まで真剣に考えないと大変なことになります。

 安倍首相は記者会見で使用したパネルの中に、母親や子ども、老人の絵を入れるように要求したそうである。理論より情に訴えようという作戦であろうか?まるで子どもだましで国民をばかにしているとしか言いようがない。 
 持ち出した事例は非現実的で説得力に欠け、集団的自衛権で負うリスクの説明も全然ない。
 集団的自衛権を行使したら、海外で日本人が襲われたたり、テロの対象になる危険性も高まっていくだろう。口では日本国民を守ると言っているが、逆のことをやろうとしている。

第一次湾岸戦争で日本は多国籍軍に加わらず、10億ドルの資金協力をしたにも関わらず、国際的には
全く評価されなかった。日本は共に血を流す覚悟ないのだと。外務省はこのことがずっとトラウマになっており、集団的自衛権が容認され、一朝有事になれば多国籍軍に自衛隊が参加できるようにすることが外務省の悲願なのだ。強力政権の内に実現したい。これがことの本質と岸井氏がサンデーモーニングで喝破していた。安倍総理の国民への説明はあまりにも本質を糊塗したまやかしだと思う。

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