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2014年5月 5日 (月)

憲法記念日のトークセッションに参加―①―

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 5月3日は憲法記念日。1947年に日本国憲法が施行されて67周年になる。この日、私は名古屋市公会堂で開催された第50回市民のつどいに参加した。今年のテーマは「憲法をいかすには」であった。

  高齢者と学生は前売り券が900円なのでそれを買っておいて楽しみにしていた。少し早めに行くとすでに100人ぐらいの列ができていた。でも、早めに開場してくれたので助かった。

  1階の前の方に席を取りたかったが、駄目なので2階のバルコニー席に行った。ステージを見下ろせるので良いと思ったのだが、トークセッションが始まると、話が聞きづらいことが分かった。

公会堂は3階席まで満席となり、立っている人もいた。集団的自衛権行使で憲法への関心が高まっているのだと感じた。

  13時きっかりにこの日のアトラクションのJazzの演奏が始まり、緞帳が上がった。小畑孝廣Sextetでヴォーカリストは西嶋恵さんであった。よく知られたナンバーが多くて演奏も上手で45分間を楽しむことができた。

  後で知ったのだが、戦時中は敵性言語ということで英語は全て禁止されたが、そのとき、トロンボーンは”金属製抜き差しラッパ”といったそうだ。ラッパは語源は不詳だが英語ではなく外国語が日本語になったものらしい。演奏にはテナーサキソフォンとアルトサキソフォンが使われたが”金属製曲がり尺八”と言ったそうだ。このような時代には決して戻してはならない。

  メインイベントのトークセッションは、「憲法と日本社会」というテーマで、壇上にはメインゲストの小熊英二慶応大学教授、サブゲストの大内裕和中京大学教授と藤原はづき(コミュニティデザイナー)さんが上った。

  初めにも書いたように、マイクの話し声がとても聴きづらくて十分には内容を掴めない部分があったのは残念であった。

  小熊教授は、社会がバラバラになっていて、地方議員から国会議員まで、政治家たちはかつてのような支持基盤を失っていると言っていた。

  自民党の支持基盤は、建設業界、郵政、医療、地域の保守層などだが、最盛期の1991年には541万人いた党員が、2012年には71万人に減ってしまった。建設、郵政などが半減してしまったという。

  組合の組織率も活動も縮んでしまい、連合の有力労組は電力だけとなり、日教組などの力がなくなってしまった。

  かつては市民はそれぞれ相談に行くところがあったが、今はそれが無くなってしまった。

  自民党でも民主党でも1年生議員が多くて政党交付金たよりになっていて支持者との接点が弱くなっている。

  以前は地方選挙の方が国政選挙より投票率が高かったがそれが逆転してきている。また、自民党の国政選挙の得票率は減少してきている。

  議員たちは一般市民の生活を知らない。肌で感じていない。安倍政権は狭い層の声しか聞いていない。

  次に歴史的に見て話を進めた。50年代は「護憲」、60年代は「安保」が叫ばれて70年代までは、「安保」と「護憲」が争点であった。その頃は日教組が頑張っていた。それで教育研究集会は嫌われた。

  その頃は集会には高齢者は少なく、若者が中心であった。それが今は逆転している。当時は日本の経済が上向きであった。集会やデモは高齢者が中心になってしまった。

  現在は大企業で働く人や公務員が安泰である。これから先は、収入の少ない人がどんどん増えてモラルの崩壊が起こるだろう。若年層は雇用が最大の問題である。

  聞き間違えたところがあると思うが、印象に残ったところをメモ風に書き留めた。

 トークセッションが終わってから、4階の集会室で質疑の会が開かれたのでそちらにも参加したが、とても面白かった。白熱して終了時間が40分ほど伸びたぐらいであった。


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コメント

小熊教授はよく本を読み、記憶力も抜群と見受けました。でも彼のことは知りませんでした。

投稿: らら | 2014年5月 5日 (月) 12時33分

 私もその集会に行きました。少し遅れたので、3階しか空いていませんでしたが、声は比較的よく聞こえていました。スピーカーの指向性のせいでしょうか。
 小熊英二氏は膨大な資料を読み込み「民主と愛国」という本を書いて大佛次郎賞を受賞しました。今回のトークでは小熊英二氏の多彩な知識の一端が発揮されているようでした。
 安倍首相は古いタイプの政治家で、タイムスリップして現れたようだという指摘は鋭いと思いました。また首相を1年で辞め失意の中で、安倍氏を支えたのは右翼的な日本会議に所属する議員たちだとういうことを話され、安倍首相はその議員たちに恩義を感じ、頭があがらないのだと思いました。
 所用があって質疑の会には参加できませんでした。その時に話されたことを、機会があれば教えていただけたらと思います。

投稿: takao | 2014年5月 5日 (月) 09時44分

 近い将来、生活のために自衛隊に志願して海外派兵される若者が増えるかもしれません。おっしゃるようにアメリカに先例がありますね。

投稿: らら | 2014年5月 5日 (月) 09時31分

集団的自衛権が憲法解釈の変更により容認されるようになれば、いずれ徴兵制度も復活するかもしれない。アメリカの軍隊で海外に派兵される第一線の兵隊は黒人や貧しい若者が多いといわれている。兵役につけば危険手当がつきそれ相応の待遇が保証されるからである。日本も昨今、貧しい若者が増えてきたので十分、兵役の潜在予備軍となりうる?金持ちや政治家の子弟は戦場に赴くことはない。それにしてもこのような将来、自分に直接降りかかるような問題が議論されているのに若者が意外に無関心なのは何故なのだろうか。

投稿: Toshi | 2014年5月 5日 (月) 08時40分

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