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2014年5月10日 (土)

原発事故を予見した本―「巨大地震」―②

 「大地震の発生を考えた場合、最も危険なのが原子力発電の施設です。日本ではすでに55基が稼働しています。(2006年12月現在)計画中のものまで含めると、その数は69基になります。全発電量の35%を原発でまかなっており、日本はアメリカに次ぐ原発大国になっています。現在、日本は政治主導で原発開発を推進しており、プルサーマル計画、高速増殖炉計画に対しても積極的なアプローチをしています。」(P.166)と書いている。この本が出版されたのは、2007年だから、東日本大震災の4年前である。

 続いて原発が何故危険なのかを次のように書いている。
「何よりもおそろしいのは、原発が建設されている場所です。日本の原発はその多くが構造線の上に立地しています。」として、どの構造線の上にどの原発があるか書いている。残念ながら福島原発は書かれていない。

 「このように、危険性が高いと考える場所に、これほど多くの原発を建設してきた国は日本以外にはありません。それでも政府はM8クラスの地震が起きても安全性に問題がないと言い続けています。」(P.167)

 それまでにも事故は度々起きているが、原発は絶対安全だと言ってきたので事故を隠ぺいしていると指摘している。

 原発にはBWR型(沸騰水型軽水炉)とPWR型(加圧水型軽水炉)の2種類の原子炉があるが、東北地方にはにはBWR型軽水炉が設置されているという。そしてBWR型軽水炉の方が危険性が高いというのだ。理由はいざというときに原子炉を停止させるのに下から上に制御棒を入れるので難しいのだそうだ。

 PWR型は地震国には向いてなく、巨大地震を想定した設計にはなっていないという。福島第一原発の原子炉はそのアメリカ製である。
 安倍政権は原発を30年以上使用すると言っているがとんでもないことである。この本では、原発について、「原発は複雑系の超大規模施設であり、原子炉炉心、原子炉圧力容器、原子炉格納容器、制御棒駆動機構、配管系、タービン、原子力発電設置基盤等を含めた複雑系の施設です」と述べ、その安全対策は慎重かつ十全でなければならないと言っている。

 こうした設備は高熱や放射能で疲労が生じ脆性破壊を起こす。だからアメリカでは耐用年数がきめられているが、日本では決められていないのも問題があると指摘している。

 福島第一原発の4基の原発が地震と津波で破壊されたことはこの本が危惧していたことが不幸にも現実となったのだ。その予見に今更ながらに感服する。

 

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