2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« やっと借りられた阿川佐和子著「聞く力」を読んで | トップページ | どちらが正しいのか訳が分からない小保方さんのSTAP細胞問題 »

2014年4月10日 (木)

血圧基準値の改善を歓迎

 先日の新聞に血圧の基準値が緩和されるという記事があった。それによると従来は130未満を「異常なし」としていた収縮期血圧を147~88とし、拡張期血圧を94~51とするという。(mmHgという単位は省略)

 これは人間ドック学会などがつくる専門委員会が4月4日に発表したものだ。およそ5万人のデータを解析し、正常とされる数値の範囲を調べたところ、血圧や中性脂肪、悪玉コレステロールなどの数値について、現在正常とされる数値に違いが見られるというのだ。

 1960年代は収縮期(高い方の値)が「年齢+90以下なら正常」とされていた。

 1970年代 WHOは収縮期160未満~拡張期95未満

 血圧の基準値については、昔はずっと高くて、1877年から1989年までは拡張期血圧が重視されていた。

 1977年  拡張期90~104   

 1984年  拡張期94以下  

 1993年  収縮期高血圧 140未満   拡張期  90未満

 2008年  日本高血圧学会により、 収縮期130未満  拡張期85未満

 これによって、日本中で2700万人以上が高血圧群に入れられて、降圧剤を飲むように指導されることになったという。実に昔の16倍にも増えることになったのだ。 

 私も2年間にわたり降圧剤を飲んだことがあるが、あるときこれではいけないと思い、自分から飲むのを止めた。そしてウオーキングや早寝早起きやサプルメントなどで血圧を収縮期120前後、拡張期75前後にした。

 ところが数か月前から血圧135~85を超えることが多くなり困っていた。そこへ今度の朗報である。収縮期147未満、拡張期94未満なら楽々OKである。嬉しいかぎりである。 

 もともと高血圧の基準を厳しくしたのは製薬会社を儲けさせる深慮遠謀だという批判があった。基準値をどこに置くかで膨大な数の患者を作るか作らないかというカギになる訳だ。

 医療費を節約し健康な高齢社会を作るためにも今回の改定は大歓迎である。

« やっと借りられた阿川佐和子著「聞く力」を読んで | トップページ | どちらが正しいのか訳が分からない小保方さんのSTAP細胞問題 »

健康」カテゴリの記事

コメント

 成人健康診査を受けると腹囲80cm以上、血圧130mmHg以上で成人病とされてしまいます。気をつけなさいという目安ならいいのですが、「病」などと言われると落ち込みますね。

近藤誠氏は著書の中で現在の医療業界は健康な人まで病人にしないと成り立たなくなっていると書いている。そのために正常、異常の基準値を決め、基準値から外れた人を非健康な人として必要のない治療を続けているのだと。いささか極論だとしても、確かに一般の人はこの基準値なるものに捕らわれ、拘り、一喜一憂している場合が多い。しかしよく考えてみると基準値内なら健康。外れたら非健康というのはどう考えてもおかしいと思う。あくまでも目安にすぎず、多くの医師は必ずしも画一的にに判断している訳ではない。あくまで自分の健康状態は自分で判断すればよいのであるが、、。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 血圧基準値の改善を歓迎:

« やっと借りられた阿川佐和子著「聞く力」を読んで | トップページ | どちらが正しいのか訳が分からない小保方さんのSTAP細胞問題 »