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2014年4月27日 (日)

「老年症候群の診察室から」―②―胃ろうについて

 高齢になって、脳梗塞など何かの病で入院して口から食べられなくなったとき、胃ろうや経鼻栄養補給などいくつかのやり方がある。

 どの方法にも問題点はあるようで、そのような状態になった場合は、何も処置をしない方がよいという医師もいる。

 「老年症候群の診察室」の大蔵氏は「胃ろう」についてP.150、~151に次のように書いている。参考になると思う。

 2000年に米国で行われた比較調査について書いている。その調査は、嚥下がうまくいかないので食事ができない、老人ホーム入居者を対象にした臨床試験でのものである。

 胃ろうを造設し人工栄養補給を行うグループと造設しないグループに分けて調べたのだ。

 結果は造設して人工栄養補給をしたグループでは、1年間では約50%の人が亡くなった。一方何もしなかったグループでは約60%が亡くなったというのである。

 この結果をどう見るか。胃ろうをした方がいいとみるか、それともどの道半数は亡くなるのだから大差はないとみるか・・・・・。

 胃ろうをした方には、体重や血液中の栄養の指標であるアルプミン値が少しだけ増えたという。栄養補給をしているのだから当然といえば当然である。

 では、胃ろうを造設したら、栄養補給ができて、歩けない人が歩けるようになったり、認知症が改善したり、苦痛が緩和したり、幸福度が増したりしたと周囲も認めることができたかというと、そうはならなかったそうである。

 結論として、次のように書いている。

 「これらの研究結果をみると、老衰終末期での胃ろうからの人工栄養法は、患者さんの状態はそのままで、残された時間だけを延ばす「純粋な延命治療」だと言わざるをえないことがお分かり頂けると思います。そしてこのことは、私や他の多くの医師の経験や見解と合致しています」

 これまでも、「大往生をしたけりゃ医者とかかわるな」や「平穏死という選択」や「医者に殺されない47の心得」などにも胃ろうは無用と書いてあったと思う。

 胃ろうなどの処置で多少の延命ができても、QLO(生活の質)が改善される訳ではないのだから、高齢になったら諦めて(現実をしっかりと見て)自然な死を迎えるのがよいと思う。

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コメント

元気なうちに、自分の意思をはっきりと示しておくことが大事ですね。実際はなかなかそこまでの準備はできませんが。私も口頭で家族に伝えてあるだけです。

病院の医師が胃ろうを勧める最も大きな理由は、もし胃ろうを施さないと訴えられるかもしれないという、所謂、訴訟回避のためだといわれている。現代医療は訴訟と常に隣り合わせで、延命処置を中止したために殺人罪で逮捕され、担当医師に有罪判決が出たことは記憶に新しい。従って、やはり胃ろうを無駄だと思ったら、リビングウイルとして、胃ろうはしてほしくないとしっかり意思表示しておく必要がある。が、そこまで用意周到な人は少ないのが現状である。

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